人気三角チョコ「トブラローネ」からマッターホルンのイラストが消える。その理由とは

世界各地で人気のスイスのチョコ「トブラローネ」。長年愛されてきたシンボルのマッターホルンがパッケージからなくなります。
トブラローネ
トブラローネ
NurPhoto via Getty Images

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山の形をした、スイス産の三角のチョコレート「トブラローネ」のパッケージから、トレードマークだったマッターホルンのイラストがなくなる。

100年以上の歴史があるチョコレートからマッターホルンが消えるのは、生産するアメリカの大手・食品飲料企業「モンデリーズ・インターナショナル」が、トブラローネの製造の一部をスイス国外に移すからだ。

ガーディアンによると、スイスでは2017年に、一定の基準を満たしていなければ、国の象徴や国旗のデザインを製品のパッケージに使用できなくなる法律が可決された。

「メイド・イン・スイス」を名乗るには、食品の場合は原材料の少なくとも80%以上がスイス産で、製造過程のほとんどが国内で行われる必要がある。牛乳や乳製品の場合は、カカオのようなスイスで調達できないものに対する例外を除き、100%が求められるという。

モンデリーズ・インターナショナルは2022年、トブラローネの製造の一部を2023年末からスロバキアの工場に移すと発表した。

BBCによると、今後トブラローネのパッケージには、マッターホルンの代わりに一般的な山の頂が描かれる。

トブラローネは、テオドール・トブラーとエミール・バウマンによって1908年に考案されたハチミツとアーモンドヌガー入りのチョコレートで、100年以上スイスの首都ベルンで製造されてきた。 2012年から、モンデリーズ・インターナショナルの元でブランド展開している。

トブラローネのウェブサイトによると、パッケージにマッターホルンのイラストが描かれるようになったのは1970年で、よく見ると山だけでなくクマも描かれている。

SNSには「クマは残るのだろうか?」という心配の声も投稿されている。

長年愛されてきたトブラローネのパッケージ。山にクマが隠れているデザインになっている
長年愛されてきたトブラローネのパッケージ。山にクマが隠れているデザインになっている
SOPA Images via Getty Images

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