Twitterのアイコン、青い鳥から柴犬に変更。その正体とは?

日本で暮らす「かぼす」です。暗号通貨「ドージコイン」のロゴにも使われています。

Twitterは4月4日(日本時間)、世界中に知られる青い鳥のアイコンを、柴犬に変更した。

これは暗号通貨「ドージコイン」のキャラクターにもなっている柴犬「かぼす」で、Twitterのイーロン・マスクCEOは変更について「約束通り」とツイート

その下に、「Twitterを買収して」「そして鳥のロゴを犬に変えてください」というユーザーとの2022年のやり取りの画像を投稿した。

マスク氏は他にも、運転免許証の写真をチェックされている柴犬が「それは古い写真」と言うイラストもツイートしている。

Twitterのアイコンがかぼすになった後、ドージコインの価格は急騰した。

ドージコインやTwitterのアイコンになったかぼすとは、どんな犬なのだろう。

千葉県に暮らす元保護犬「かぼす」

かぼすは、千葉県佐倉市で暮らす17歳の柴犬だ。

飼い主の「かぼすママ」さんのブログによると、かぼすは2008年11月に保護センターに持ち込まれて、殺処分される寸前で命を救われた。

かぼすを一躍有名にしたのが、かぼすママさんが2010年にブログに投稿した写真だ。

この時撮影された、前足を交差し、横目で何か考え事をしているような表情のかぼすがネット上で拡散。多くのミームが作られた。

さらに、2013年には、2人のプログラマーがビットコインのパロディとして開発された暗号通貨「ドージコイン」では、かぼすのイラストが公式ロゴになった。

こうして、1枚の写真をきっかけに、多くの人に愛され「ネット上で最も有名な柴犬」になったかぼす。

かぼすママさんのInstagram投稿によると、かぼすは2022年末に急性胆管肝炎と慢性リンパ腫白血病と診断されたものの、その後治療や献身的な世話を受けて順調に回復。かぼすママさんはかぼすの回復を「奇跡」とつづり、応援してくれた人たちに感謝を伝えている。

ドージコイン好きとして知られるマスク氏

マスク氏は、Twitterのアイコンを青い鳥から柴犬かぼすに変えた理由を「約束通り」としか説明していない。

しかし、マスク氏がドージコイン好きであることは、よく知られている。

同氏は2021年には、ドージコインを「人々のための暗号通貨だ」 と述べ、2022年にはテスラをドージコインで買うことができるとツイートした

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SOPA Images via Getty Images

Twitterのロゴを「かぼす」に変更する数日前の3月31日には、ドージコインをめぐる訴訟で動きがあった。マスク氏は原告の申し立てを却下を求める書類を裁判所に提出したのだ。

この裁判では、ドージコインの投資家らが、マスク氏がマルチ商法のようなやり方でドージコインの価格をつり上げ、さらに暴落させたと主張。2580億ドル(約34兆円)の支払いを求めている

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