アメリカ大統領選挙、選挙人の数が同数になった場合はどうなる？

共和党のトランプ氏と民主党のバイデン氏が接戦を繰り広げている、2020年のアメリカ大統領選挙。

この大統領選挙を制するには、538人の選挙人の過半数にあたる、270票以上を集めなければいけない。

しかしもし、選挙人数がぴったり半分に分かれて269-269だったら？

同数だった場合の決め方

同数になる可能性はとても低いが、ゼロではない。過半数の選挙人を獲得する候補者がいなかった場合の決め方は憲法で明記されている。

それによると、下院で大統領を選び、上院で副大統領を選ぶ。

しかし、選び方は両院で異なる。副大統領を選ぶ上院では、100人の議員すべてに投票権が与えられる。

一方、下院は州ごとに一票が与えられ、その過半数の26票を集めた候補が選ばれる。

そのため、下院では議員数ではなく、多数派を占める州が多い党の候補が選ばれる可能性が高くなる。

2020年の大統領選で、選挙人数が同数になることはあるのだろうか？

これまでに、主要メディアによって当確が発表されていない州は、ジョージア、アラスカ、ネバダ州、ノースカロライナ、ペンシルベニアの5州。

加えてアリゾナ州は、AP通信とFOXはバイデン氏勝利確実と報じているものの、それ以外の大手メディアはまだ発表していない。

これらの州の中でトランプ氏が、アラスカ州、アリゾナ州、ネバダ州、ノースカロライナ州、ペンシルベニア州で勝利し、バイデン氏がジョージア州のみで勝利した場合、269-269で同数になる。

各州は接戦となっており、最終的な結果が出るまでに数日かかる州もあると見られている。