働き方を変えることで、CO2排出量を削減する――。
イギリスのファッションブランド「ヴィヴィアン・ウエストウッド」は、温室効果ガスの排出量を実質ゼロにする「ネット・ゼロ」を実現するための取り組みとして、オフィスへの出勤を週2日に減らしたという。
2023年末に提出されたヴィヴィアン・ウエストウッドの年次報告書(2022年)によると、同ブランドはエネルギー効率向上の対策として、週3日の在宅勤務を導入した。他にも、照明を可能な限りLEDに交換するなどの措置を講じたという。
Advertisement
2022年に亡くなったデザイナーで自身の名前を冠したブランドの創業者ヴィヴィアン・ウエストウッドさんは、気候変動などの環境問題に取り組む活動家として知られていた。
2015年には、イングランド北部でのシェールガス採掘に抗議して、ロンドンにある首相官邸に戦車で乗り付けたこともある。
Advertisement
同ブランドは年次報告書で「気候変動との闘いは、ビジネスの中核」と強調し、「(ヴィヴィアン・ウエストウッドは)ブランドをあげて過剰消費が環境に与える影響を訴えている。たくさん買うのではなく、より質の高い商品を買うことを促している」とも説明している。
リモートワーク導入によって通勤する人が減ることで、二酸化炭素排出量を減らせるとする研究もある。
ヴィヴィアン・ウエストウッドのウェブサイトによると、同ブランドでは2013年以降、出張を必要不可欠な場合にのみに限定し、従業員の通勤による環境負荷を低減するための方法を探るなど二酸化炭素の排出削減に努めている。