「青はYES」「赤はNO」。バーチャル背景で「相手の反応が分からない」オンライン会議の欠点を解消する

ミーティング参加者の意見が一目で分かる「YES NO調査」。Zoom背景を使って簡単にできます。
5/19配信の「ハフライブ」で「YES NO調査」を行なっている様子
5/19配信の「ハフライブ」で「YES NO調査」を行なっている様子
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新型コロナで一気に浸透したオンライン会議やオンライン飲み会。

緊急事態宣言が明けてもなお、ZoomやSkypeを使い続けるビジネスパーソンは多いのではないでしょうか。

一方でオンラインには欠点も多いです。よく聞くのは「オンラインミーティング中は、聞いている人の反応が分からない」という声。

みんなと直接顔を付き合わせるリアルな場だと、笑いが起きたり、驚きの声が起こったり、様々なリアクションがあり、目に見えない「場の空気」も読みやすいです。

聞いている人の興味が薄れてきたなと感じたら、話の流れを変えたり、スピードを速くしたりと、歩調を合わせながら話を進められます。

しかし、Zoomに並ぶ小さな画面からは、表情や空気までは読み取れません。「自分の話は伝わっているのだろうか」と不安に感じる人も多いと思います。

そこでハフポスト日本版は、赤と青の背景画面を使った即席の「YES NO調査」調を考えました。

コロナの前は大学生の生のリアクションがあった

Zoomを使って「ハフライブ」を配信している様子。スタッフ、出演者、ゲスト全てがリモートで番組を作っています。
Zoomを使って「ハフライブ」を配信している様子。スタッフ、出演者、ゲスト全てがリモートで番組を作っています。
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ハフポストでは毎週火曜日午後9時から、「働く」をテーマに「ハフライブ」というTwitterライブ番組を配信しています。新型コロナ前はスタジオから配信していましたが、いまはZoomやMicrosoft Teamsなどのオンライン会議の仕組みをつかって番組を作っています。

スタジオで配信していた時は、大学生らに観覧に来てもらっていました。撮影中も笑ってくれたり、「へぇ」という声をあげてくれたりしました。やはり、リアクションがあると番組も進行しやすいのです。

「あ、こういうところが面白いと思ってもらえるのか」とディレクターが瞬時に分かり、司会者に指示も出せます。

そんな「リアルな空間の良いところ」を何とかZoomでも再現できないか。私たちはそう考えました。

赤と青のバーチャル背景を使ってみた

「ハフライブ」で観覧者にお話を聞く様子
「ハフライブ」で観覧者にお話を聞く様子
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5月19日の配信は「飲み会がない今こそ『大人の学び』を考える」がテーマでした。ゲストに呼んだのは、40代になって慶應大の大学院に入ったロンドンブーツ1号2号の田村淳さんと、立教大学の中原淳教授。

そこで、この日の配信では、読者から「観覧者」を9人集め、こちらが用意した「青」と「赤」「黄色」のバーチャル背景をメールで事前に送っておきました。バーチャル背景は、おしゃれな海外の風景や、有名なキャラクターが映り込んだものなどを使うことが一般的ですが、今回つくったのは単色のシンプルなものです。 

「YES」が青、「NO」が赤、そして「答えに迷っている」が黄色。番組の出演者から質問が投げかけられたら、瞬時にZoomの「バーチャル背景」の機能を使って、意思表示をしてもらいます。クイズ番組のパネルのように、青や赤の四角が並び、みんながどんなことを考えているのかが瞬時に分かる仕組みです。

9人7人の意見が「ポジティブ」だと分かった

気になった質問は、どんどん参加者に投げかけました。

たとえば、「新型コロナで在宅ワークが増えて、学びが増えたと思う人はいますか」という問いには、参加者がバーチャル背景を使って「YES(青)」「NO(赤)」「その他(黄)」で反応してくれました。

9人中7人の画面が青に切り替わり、わずか3秒で、その日の番組を聞いている人は在宅ワークを「ポジティブ」にとらえているということがわかりました。

田村淳さんをはじめ出演者にとっては、聞いている人の反応が分かりやすいし、どういう意見を持っているのか、が分かります。

「赤」と「青」のバーチャル背景を生かしたコミュニケーションが生まれると、話し手と聞き手に一体感が生まれることに気付きました。

その後も、田村さんや中原教授の質問に指名された参加者が答えたり、逆に参加者からゲストに質問をしてもらったり。そこから、話題がどんどんと広がっていきました。

今後も講演会やミーティングなどの多くがオンラインで行われると思います。ハフポストは6月以降も、テレワーク中心で仕事をしますし、編集会議は引き続きオンラインでやります。これからも試行錯誤を続けますので、よければ赤や青の「YES NO背景」をつかった感想をお聞かせください。

最後に、工夫したポイントを書いておきます。

・5分間、事前に参加者とバーチャル背景の出し方を練習する

バーチャル背景を設定したり、切り替えたりするのに慣れていない参加者もいます。事前に5分間だけでも練習をすれば、本番で慌てずに背景の切り替えができます。

 

・背景はできるだけ白壁を使う

グリーンバックがあればベストですが、なくても背景が単色だと綺麗に色が抜けやすいです。

 

・質疑応答も「色」で挙手してもらう

「質問がある人は赤に変えてください」など、色を使って質問を募るとスムーズです。一度にみんなが話だし、ミーティング中の司会者が戸惑う場面も減ります。

 

・応用編:アルファベットがあると指名ができる
「A」「B」「C」などの「アルファベット文字」を用意するのもコツです。Zoomの小さい画面だと名前が表示されても見にくいし、匿名で参加したい人もいるため、アルファベットがあると「Aの方に質問をして良いですか?」と指名しやすいです。

ポストコロナの「コンビニ」を考える
ポストコロナの「コンビニ」を考える
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次回(6月9日)のハフライブは…


ポストコロナの「コンビニ」を考える

▶︎配信時間 6月9日火曜日 21時〜

(時間になったら配信が始まります。視聴は無料です)

▶ゲスト

ローソン代表取締役社長 竹増貞信さん

Retail Futurist/noteプロデューサー 最所あさみさん

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