運転しながらZoom会議に出席した州上院議員。バレてしまうも「注意散漫な運転はしていなかった」

背景を家の画像に変えて出席しましたが、シートベルト姿はどう見ても運転中です

アメリカ・オハイオ州のアンドリュー・ブレナー上院議員はどんな状況でも会議に出席しようと思っているようだ。しかしそれがいつでも良いこととは限らない。

ブレナー氏は5月3日、オンラインで開かれた州の予算委員会の会議に出席した。

会議の冒頭で同氏は、停車中の車に座っているように見える。しかし数分後に画面の映像がオフになった後、背景が突然家の中に変わった。

一見すると家具や植物が置かれた居心地の良い家の中に移動したようだが、ブレナー氏はシートベルトをしており、左右を確認している。どうやら運転をしているようだ。

さらにブレナー氏が体を動かすと、バーチャル背景と体の間には運転席の窓と外の風景がチラチラ映り込んでいる。

アンドリュー・ブレナー州上院議員、シートベルトをして運転をしながら予算委員会の会議に出ているように見えるな

運転と会議はどちらも集中力が必要なタスクだが、ブレナー氏は「注意散漫になっていなかった」と主張している。

「私の行動は不注意運転には当たらない、なぜなら注意散漫な状態で運転をしていなかったから」と地元メディアのコロンバスディスパッチに釈明している。

さらに「注意散漫な運転はしていませんでしたよ。注意を払いながら運転し、会議にも耳を傾けていました。別々の場所で連続して2つの会議があったんです。それに運転中には他にもたくさんの電話にも出ました。ほとんどが音声通話でしたが、ビデオ通話もありました。だけど映像には注意を向けていなかったので、音声通話と同じようなものです」と同氏は説明する。

安全運転をしていたとブレナー氏は考えているようだが、携帯電話の画面をじっと見ている場面も記録されており、一度は議決に参加するためにミュートを解除した。

ブレナー氏が運転しながら会議に参加したその日、皮肉にもオハイオ州の上院にある法案が提出された。

どんな法案かって?運転中に携帯電話でメッセージを送信したり、映像を流したり、写真を撮ったり、アプリを使用したりするのを禁止する法案だ。

ハフポストUS版の記事を翻訳しました。

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