Zoom、新たな“爆撃”防止対策 5月9日より導入へ。

新たな対策は、これからZoomに足を踏み入れる企業や教師、学生たちを安心させるものになるはずです。
Engadget 日本版

ビデオ会議ツールZoomは、“Zoom爆撃”と呼ばれる招かれざる参加者による荒し行為を防止するため、4月上旬にビデオ会議の待合室機能をデフォルト設定とし、インスタントミーティングのスケジュールまたは開始のための個人会議ID(PMI)にパスワードを設定可能にするなどの変更を加えました。

そしてZoomは、5月9日以降はさらにセキュリティを高めるため、企業などの組織における個人会議ID(PMI)の使用をより細かに制御可能とすることを新たに発表しています。この変更により、すべての無料/基本アカウントは5月9日より、またPro、API、Business、Education、およびEnterpriseアカウントは5月30日より、すべての会議にパスワードを使用することが必要になります。またデフォルト設定で会議における待合室機能を有効化し、基本アカウントでの画面共有設定は「ホストのみ」に制限されます。

Zoomはユーザーに送信する会議のワンクリック参加用リンクにパスワードを埋め込むため。参加者がそのリンクをクリックすれば参加するときにパスワードを入力する必要はありません。ただし、リンクへのパスワード埋め込み設定をオフにすれば、アカウント、グループ、またはユーザーレベルでパスワードの要不要を設定するようにできるとのこと。

こうしたセキュリティ面での機能強化は、すでになんらかの荒らしに遭った人たちには遅すぎる対応かもしれません。とはいえ、外出自粛によるテレワークの導入や休校が続く学校の遠隔学習などで、ますますZoomはわれわれの生活に浸透しつつあり、これからZoomに足を踏み入れる企業や教師、学生たちを安心させるものになるはずです。

また、すでにZoomを導入している人たちにとっては、“Zoom爆撃”などセキュリティ面での問題を理由に他のビデオ会議ツールに乗り換えなければならなくなる可能性が少しは減るかもしれません。

Source: Zoom

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