NEWS
2020年06月29日 13時22分 JST | 更新 2020年06月29日 18時39分 JST

除湿剤、正しく置いてる? 四隅と真ん中、効果的なのは…

どのような場所に置くのがふさわしいのでしょうか。

ウェザーニュース

2020/06/29 11:42 ウェザーニュース

じめじめとした日々が続く梅雨どき、除湿剤は少しでも快適な生活をおくるための必需品となっています。けれど、適切でない使い方や置き場所では、せっかくの除湿剤が十分な効果を発揮することができなくなってしまいます。

除湿剤が湿気を取る仕組みや、効果的な使用方法、置き場所について、各種の除湿剤などを製造・販売している総合化学メーカー・エステーにお話を伺いました。

自重の3~4倍の水分を吸着する塩化カルシウム

「除湿剤にはさまざまな種類がありますが、なかでも容器に液体がたまる『タンクタイプ』のものが、いろいろな場所で使えることから、多くの家庭で用いられています。

使い始めの除湿剤の容器には、白い粒が入っています。これは『塩化カルシウム(CaCl2)』という薬剤で、空気中の水分に触れると化学反応を起こして溶け始め、最後は液状になる性質をもっています。この仕組みを利用したのが除湿剤です」(エステー)

塩化カルシウムは除湿剤のほか、道路の凍結防止・融雪剤や食品添加物のほか、豆腐の凝固剤にも使われているそうです。

「使い終わった除湿剤の容器にたまった液体は、水のように見えますが、アルカリ性の塩化カルシウム水溶液です。一度液体化した塩化カルシウムは再利用できませんので、注意してください。たまった液体は必ず、水と一緒に排水溝に流してください」(エステー)

除湿剤の素材として、シリカゲルや生石灰を思い浮かべる人も多いと思いますが、現在では塩化カルシウムが家庭用除湿剤の主流となっています。その理由はなぜなのでしょうか。

「生石灰は自分の重さの30%、シリカゲルは50%の水分を吸着するのに対し、塩化カルシウムは3~4倍もの水分を吸着することができます。そのため、塩化カルシウムを素材とする除湿剤は、家庭内でもとくにクローゼットや押し入れなどの広い空間に最適な製品といえます」(エステー)

用途や場所で上手に使い分ける

「『B型シリカゲル』と呼ばれる素材のものは、天日に干して乾燥させると吸湿力が回復するため、繰り返し使うことができます。そのため、靴や布団などの除湿剤に向いています」(エステー)

除湿剤には、引き出し・衣装ケース用、くつ・下駄箱用、ふとん用など、さまざまなサイズのものが用意されています。また、タンクタイプのほか、詰め替えができてごみを減らせるタイプや、パックタイプのものもあります。さらに、除湿剤に備長炭と活性炭を特殊配合し、湿気を取ったうえに脱臭効果も加えた製品もあるそうです。

「湿気を吸うと容器に水がたまる置き型タイプのほか、ゼリー状に固まるシートタイプもあります。広いスペースには置き型タイプを、収納ケースや靴の中などスペースが小さな場所にはシートタイプの除湿剤が便利です」(エステー)

除湿剤は空間では上より下、真ん中より四隅に置く!?

除湿剤は置き場所によって効果に差が出るといいます。どのような場所に置くのがふさわしいのでしょうか。

「湿気は、空気がよどんでいるところにたまりやすい傾向があります。空間のなかでは上より下、真ん中より四隅にたまりやすいのです。したがって、クローゼットであれば床、靴箱なら最下段に置くのが効果的です。

除湿剤の効果のみに頼らず、着たものをすぐにクローゼットにしまうのではなく、一晩クローゼットの外でハンガーにかけておいてからしまうといった工夫も効果的です。また、衣類を詰め込み過ぎないことも大切です。取り出すのが大変なほど収納していると、空気が循環せず湿気がこもってしまいます。湿気を吸収した衣類に対しては、吊り下げるタイプの除湿剤が有効です。

脱いだ靴も、すぐに下駄箱にしまわず、一晩外に出しておきます。下駄箱にしまうときには、靴用の除湿剤を中に入れておくと、より効果的です。また、除湿剤は、クローゼットでも下駄箱でも、扉を閉めて密閉した状態で使用してください」(エステー)

使う場所によって適切な除湿剤を選び、湿気とかびの予防に努めましょう。

【関連記事】