「天国のお父さんへ」 もうすぐ花嫁になる娘より。

天国のお父さんへ。もうすぐ私は花嫁になります。

お父さん、

もうすぐ私は花嫁になります。そしてお父さんは天国から私のことを見てくれていることでしょう。娘が最愛の人と結ばれるのを見守ってくれるお父さんの顔を、私は見ることができません。そろそろお母さんとバージンロードを歩くため、靴を履きます。

本来ならお父さんと歩くはずだったこの道を歩く時、隣にお父さんを感じられることを願っています。こうなるはずではありませんでした。それはお互い分かっていることだと思います。ですが、お父さんがいなくなった後、ひとつ学んだことがあるとすれば、どんなに暗くても光を見つけられるということです。隣にお父さんがいない中、人生で最も幸せな一日を迎えるにあたって、お父さんに知ってほしいこと、いいえ、知ってもらわなければいけないことがいくつかあります。

お父さん、私のお父さんでいてくれてありがとう。お父さんは本当の意味で最高の父でした。私はお父さんからの愛を疑ったことは一度もありません。笑い声と愛に包まれて育ち、幸い私はお父さんのユーモアのセンスを受け継ぐことができた気がします。姉妹たちを授けてくれてありがとうございます。それぞれ少しずつ、お父さんに似たところがあり、いつでもお互いに頼り会うことができます。

お父さん、お母さんを愛する姿を通して、人を愛するとはどういうことなのか教えてくれてありがとう。真実の愛には真実の友情が伴うことを学びました。そのおかげで今日、私が結婚するのは最愛の人であるだけでなく、最高の親友でもあります。お父さんとお母さんが永遠の絆で結ばれていたように、私たちもそうなることができればと思っています。

お父さんが完璧な点ばかりでないことは、お互い分かっていましたよね。でもそれで良かったと思います。そのおかげで、他の人と歩むこの人生において、より早く相手を許せるようになり、我慢強くあり続けることができるようになりました。一日一日がどれだけ本当に貴重なものかを忘れないようにしています。そして常に相手に愛していることを伝え、一瞬たりともそれが当たり前だとは思わないようにしています。お父さんにもっと言いたかったことは本当にたくさんあり、もっと聞きたかった話も本当にたくさんあります。でもお父さんはそれを天国の新しい家で分かってくれていると私は信じています。

お父さんがいなくなった代わりに、トミー叔父さん、モリーン叔父さん、トーマスの叔父さんが戻って来ました。みんなお父さんには感謝しきれません。結婚式の日にお父さんとダンスを踊ることはできませんが、お父さんの兄弟とは踊ることができますし、お父さんもそれを望んだでしょう。その時は手を貸してください。お父さんのあのダンスを思い出すだけで、既に涙が頬を伝ってきています。

最期の数日間は持ちこたえてくれてありがとうございました。あらゆることを伝えることができました。前に伝えておくべきでしたが、お父さんなしの人生を送ることになるとは一度も考えたことがありませんでした。人生の中で最も恐ろしい時に、勇敢でいる方法をお父さんは教えてくれました。今は泣くよりも笑う方が簡単なことが分かりました。そしてたとえ心が粉々に打ち砕かれていても、別れに平安を見出すことができます。

一番の笑いはお腹の底から、息ができない程笑うことであると、誰が教えてくれたのか絶対に忘れません。どうしてニューヨーク・ジャイアンツのファンになったのかを聞かれた時、自分より上の世代の音楽をどうして好きなのかを聞かれた時、または誰からこの驚く程の美貌を受け継いだのかを聞かれた時 (やったね!) 、私は間髪を容れず、全てお父さんのおかげだと答えます。

お父さん、私はお父さんの娘であることが大好きでした。この世の何事もそれを変えることはできません。結婚式の間、そしてその後も毎日ずっとそばにいてくれることは分かっています。父と娘の絆について、言っておかなければならないことがあります。それは、時間も距離も、そして天国さえもその絆を壊すことができないということです。

私のドレス、気に入ってくれるかな。私はいつまでもお父さんの娘です。

愛を込めて、エリンより

この記事はハフポストUS版に掲載されたものを翻訳しました。

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