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私は子どもに「頭がいいね」なんて言わない

自分で言うのもなんだが、私は自己否定感が強く、とても打たれ弱い。どんなこともすぐにネガティブな考えに変換してしまう。
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自分で言うのもなんだが、私は自己否定感が強く、とても打たれ弱い。

どんなこともすぐにネガティブな考えに変換してしまう。

悪意のない言動にいちいち落ち込み、自分を守るため相手に攻撃をしかける。

そんな自分の性格にはずいぶん苦労して生きてきた。

■私は努力を褒められずに育った。

私は子どもの頃、母親に自分の頑張りをあまり褒められた記憶がない。(子どもの頃の記憶などいい加減なものだが。)

「あなたは頭がいいのだから」

「せっかく可愛く生んであげたのだから」

など、母は(親バカ目線で)私の能力を重点的に褒めた。

一見、これは子どもに対して自信をつけるいい方法のように見えるかもしれないが、私はそうは思わない。

私が何か結果を残してもそれは"私が頑張ったからではなく、私に元々備わっていた能力のおかげ"になってしまう。

「ほら言ったとおり、できたでしょ。」

そう言われるだけなのだから子どもにとっては面白くない。

頑張ったのに結果が出ない場合などは、「やればできるのにどうしてもっとやらないの?」そう言われてしまう。

違うんだよママ。私は頑張っているんだよ。

■能力ばかり褒められた人間は、能力でしか勝負出来なくなる。

努力を褒められなかった私は、努力する意味の重要性を感じずに大人になっていった。

自分の能力こそが全てなのだと感じていた。

しかし、努力なしに通用するほど甘い世の中ではない。

能力プラス努力で戦っている皆に対して、そんな自分が太刀打ち出来るはずもなく、どんどん自信をなくしていった。

仕事でも少し怒られたくらいで「私には向いていないのだ」と思って諦めてしまう。

他人(ときには親しい友人)と自分の能力を比較しては勝手に落ち込んで自暴自棄になっていた。

しかし、そんな私に転機が訪れた。

それは夫との結婚である。

■頑張りを認められると、打たれ強い人間になる。

結婚して夫と暮らすようになってから、私の性格はどんどん変わっていった。

前よりも格段に明るくなったし、イライラしたり落ち込んだりすることが減ったのだ。

それには理由がある。

夫はいつも、私の"容姿"や"能力"よりも、私の"頑張り"を褒めてくれる。

それが私には新鮮だった。

「はなこは仕事しながら育児もしてほんと頑張ってるよね。頭があがらないよ。」

仕事であまり家に帰ってこれない夫はそんなことを言ってくれる。

私はその言葉で安心するのだ。

"自分が頑張っていることをわかってくれる存在"が現れると、"能力がなくても大丈夫"なのだということを感じるようになる。

それが自信につながったのだ。

自分に自信がつけば、つまらないことに激怒したり、悲しむ必要はなくなる。

■自分の子どもには素直に育って欲しい。

私には現在1歳10か月の娘がいるが、この子には、自分のような卑屈な考え方で人生を送ってほしくないという思いがある。

子どもにとって、母親から褒められるのは何より嬉しいことだ。

それによってどんどん成長していく。

そのため、どう褒めるか?についてはよく考えなければならない。

子どもにとって重要なのは、"今まで出来なかったことが出来た"ということで、それは"自分の努力がもたらしたもの"だと認識することではないか。

それによって子どもは困難なことにも立ち向かっていく自信をつけるのではないだろうか。

私はこれまでの経験からそう思っている。

私は子どもが何かに挑戦したときに、成功しても失敗しても「よく頑張ったね。」と、まず最初にいってあげようと思う。

子どもの"頑張った"という過程にフォーカスし、失敗も成功も上手いも下手も全て受け入れながら成長を見守っていきたいと思う。

能力がなくたって自信をなくす必要はない。

そう教えてあげるのだ。

■あとがき

私は心理学者や科学者ではないので、あくまで私の経験から感じたことを書かせてもらった。

親子の形は人それぞれ。何が正解で何が不正解かなんて一概には言えないと思うので、これは間違いだ!と押し付けるつもりは全くないし、自分の嫌な部分を全て親のせいにするつもりもない。

タイトルがあれなので誤解を生むかもしれないが、子どもの能力を絶対に褒めないというわけではなく、まず最初に頑張りの部分を褒めてあげたいという風に解釈していただけると幸いです。

母は母なりに私を愛しているのだと分かるから、感謝はしても恨んだりなどはしないし、母親としての苦労が分かった今、母には「ありがとう」の言葉しか出てこないのである。

(2014年3月25日「はなこのブログ。」より転載)

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