ネットのコピペ情報はいったん疑ったほうがいい

ネットでは、自らの体験を書いたり、あるいは信ぴょう性が高そうな一次情報やデータをもとにこんな風に考えられるという視点や考え方を書いたものが多いのですが、なかにはまるで報道のように、こうだ、そうだったとまるで事実のように断定的に書かれているものがあります。しかしなかには事実と反していると感じるものもあります。

ネットでは、自らの体験を書いたり、あるいは信ぴょう性が高そうな一次情報やデータをもとにこんな風に考えられるという視点や考え方を書いたものが多いのですが、なかにはまるで報道のように、こうだ、そうだったとまるで事実のように断定的に書かれているものがあります。しかしなかには事実と反していると感じるものもあります。

それが情報として意外性があったり、深いところを突いたものであればあるほど、好奇心がくすぐられ、それをコピペし、あるいはツイートして拡散していきます。そして、やがてそれが「既定の事実」になっていくこともあります。それがネットの怖いところです。マスメディアが報道する情報の信憑性が問われるようになってきたこともネットの力によるところが多いことも事実ですが。

さて、テレビタレントみのもんた氏が、ご本人のセクハラ疑惑はなんとか切り抜けたものの、日テレに勤務する次男が窃盗容疑で逮捕され、タレント生命も危ぶまれる事態になっていることがニュースになっています。

それについて、みのもんた氏をよく思わない人が多いからでしょうが、ちょっと勇み足だと感じる情報までがネットに大量に流れはじめています。今回の件では、容疑者の次男だけでなく、他の家族についての情報もネットで拡散しはじめています。

ただそれらの情報がどこまで本当なのかはよくわかりません。

しかし、ひとつだけ確実なことがあります。

隼斗氏は自称「慶応大学アメフト部」出身だが、実態は隼斗氏が勝手に作ったアメフトサークル。

アメフト部とは全く違うお遊びサークルだ。

このサイトが情報源なのか、どこかからコピペしたのかは定かではりませんが、いずれにしてもこのことも拡散しています。しかし、この記事の引用部分は、事実ではありません。現在TBSに務める長男の隼人氏は、間違いなく慶応大学アメリカンフットボール部ユニコンズに所属していた選手です。

「アメフト部とは全く違うお遊びサークル」ではありません。

たまたま縁があって早稲田のアメリカンフットボール部を応援していたことがあったのですが、当時の早慶戦に長男の隼人氏は選手として出ていたし、みのもんた氏がスタジアムに応援に来ていた姿を見ています。当時はそれを知る人も多かったと思います。

さて、みのもんた氏は、自らが豪邸に住み、また高額所得者にもかかわらず、庶民を装うのが芸風です。

また実家の水道メーター製造販売の会社「日国工業」が、たびたび談合を行っていたことが発覚したたこともありました。そういった問題を抱えながら、まるで自らは不正とは縁がないというスタンスで、他を責め立てるのも独特の芸風でしたが、それは鼻につき、あまり愉快ではありませんでした。

誰しも間違いを犯すことはあるのだからと寛容な態度では視聴率がとれないからだと思いますが、現在「日国工業」はみのもんた氏の会社「ニッコク」と合併し、みのもんた氏が代表取締役なので、その神経にはおそれいると感じていました。

しかしそれはそれ。もう独立している次男が逮捕されても、次男はみのもんた氏とは別人格です。いくら有名税とはいえ、まして、関係のない他の家族についてまで、どうのこうのと言うことは、どうなんでしょうね。

(※この記事は9月12日の「大西 宏のマーケティング・エッセンス」より転載しました)

注目記事