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2018年05月17日 14時10分 JST | 更新 2018年05月17日 14時12分 JST

見るとイギリスに行きたくなる『ピーターラビット』

実写映画といっても、ピーターなどの動物はCGである。これが良くできていて、本物よりも本物っぽいのである。

PETER RABBIT (2018)

 誰もが知っているピーターラビットが、意外ではあるが"初"の実写映画化された。ピーターラビットは、ビアトリクス・ポターの人気絵本がベースでその出版は1902年で、世界中に親しまれている。特にお弁当箱などのキャラクターグッズの印象が強いのではないか。金融系でも三菱UFJ信託銀行が使っており、三菱UFJフィナンシャル・グループ(MUFG)の株主優待でもピーターラビットのタオルなどを配布していた(ちなみに、三菱UFJフィナンシャル・グループは昨年、株主優待制度自体をやめた)。

 監督はANNIE/アニー』などの若手ウィル・グラック、ドラマシリーズ「ダメージ」などに出演し、オーストラリア出身のローズ・バーン、彼女は『ANNIE/アニー』にも出演していた。『アバウト・タイム~愛おしい時間について~』などに出身し、アイルランド出身のドーナル・グリーソンなどシブい役者で固めている。特に役のせいもあるが、ドーナル・グリというーソンが光っていた。今回は、日本語吹き替え版も気合が入っており、ピーターラビットは千葉雄大である。ちなみに海外では吹き替え版が多い。それは字幕があると、画面を見ている時間の約7割は字幕を見てしまい、本来の映画の画像を見る時間が少なくなるからといわれている。日本は結構、特殊で、たとえ英語(英会話)が分からなかったとしても、外国人の俳優の声を聞くことを希望する映画ファンが多い。

 実写映画といっても、ピーターなどの動物はCGVFX)である。これが良くできていて、本物よりも本物っぽいのである。イギリスの湖水地方の田舎の野原が主要な場面。いたずら好きなうさぎのピーターと心優しい女性ビア(ローズ・バーン)が暮らす家の隣に、ロンドンから神経質そうな青年マグレガー(ドーナル・グリーソン)が相続して引っ越してきた。彼がビアを好きになり、そして相思相愛になりそうになったことから、ピーターとマグレガーはライバル関係になる。さまざまな過激ないたずらを仕掛けるピーターに、マグレガーも過激な反撃を試みるが、いたずらだったらピーターの方が一枚上手。

 この映画のポイントはなんといっても、イギリスの湖水地方の自然である。筆者は動物も好きであるが、自然も好きである。ここだけの話、湖水地方の自然が素晴らしく心に響いた。さらには、その対比で、ロンドンが登場する。マクレガーはロンドンの名門百貨店ハロッズで働いていたのである。湖水地方もロンドンも素敵で、この映画で英国を訪問する観光客が倍増すると思う。

 ちなみに、マクレガーがロンドンで働いていたのが名門デパートのハロッズである。個人的に筆者も好きでよく訪問していた。たしかにディスプレイは格式もあってそれもハロッズの売りの一つである。伝統だけではなく、銀行も持っている。

 イギリス経済の柱の一つが観光である。足元、イギリスの経済はEU離脱という大きな問題を抱えている。そのため、イギリスの通貨ポンドは以前と比べれば低めに推移している。この低いポンドが観光客をさらに集めている。しかも、欧州エリアで人気のあったトルコは経済と情勢の悪化で、観光では行きにくくなっている。その観光客も、ユーロより通貨の安いイギリスが集めている形になっている。

 本作品で驚いたのは、直感であるが、試写会の参加の約95%が女性だったということである。筆者の映画人生で最も女性比率が高かった映画といえる。

ちなみに本作品の公開日518日の翌日19日は、イギリスにとって重要な日である。ヘンリー王子ハリー王子が、アメリカ人女優メーガン・マークルとのロイヤルウェディングが執り行われるからである。イギリスから目が離せない。