ニューヨーク・タイムズの国際部門の編集次長を務めていたエイミー・オリーリ氏がバイラルメディア「アップワーシー」の編集ディレクター(編集のトップ)になりました。アップワーシーの公式ブログが伝えています。
オリーリ氏は今年8月にアップワーシーの編集ディレクターが抜けたことを受け参画。昨年、米メディア業界で話題となったニューヨーク・タイムズの「イノベーションレポート」にもかかわっていた人物です。
Advertisement
ニューヨーク・タイムズは2011年のペイウォール設置から4年で87万人の有料読者を獲得し、ニュースアプリなどを通じて若者読者の獲得にアプローチするなどし(失敗に終わったが)、2014年第3四半期で有料購読者が4.4万人増えるなど重要なようです。
オリーリ氏は編集者として、気候変動や収入格差、変更や移民など社会的・国際的な問題をカバーしてきたそうなので、アップワーシーの扱うトピックやミッションと合致するでしょう。アップワーシーは「国連気候変動サミット」のスポンサードページを設置するなど国際機関ともコラボレーションしています。
PVに代わる指標「アテンション時間」なども導入しているアップワーシーが、ニューヨーク・タイムズという伝統メディアから編集者を獲得することでどのように変わるのか。これからの人材の獲得も合わせて楽しみですね。
Advertisement
【関連記事】
(2015年1月8日「メディアの輪郭」より転載)