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2018年02月22日 10時41分 JST | 更新 2018年02月22日 10時41分 JST

脈動するオーロラ

「コーラス波」によって、高エネルギー電子が準周期的に散乱されている。

探査衛星「あらせ」による、コーラス波および高エネルギー電子の観測のイメージ画像。

Credit: ERG science team

脈動オーロラは、ほぼ周期的に明滅するパッチ状のオーロラである。脈動オーロラは通常、明け方、一連のオーロラ現象の終盤に現れ、高度約100 kmの上空で数百キロメートルにわたって空を覆う。そうしたパッチが多く現れ、空全体を覆うこともある。こうした脈動は、高エネルギー電子が超高層大気に間欠的に注入されることに起因するが、機器による観測に限界があるため、そうした注入がどのようにして起こるのかよく分かっていなかった。笠原慧(東京大学)たちは今回、磁気赤道で生じ両極に向かって移動する強い電磁プラズマ波である「コーラス波」によって、高エネルギー電子が準周期的に散乱されていることを示す衛星による観測結果を報告している。こうした散乱と同時に、地上からは脈動オーロラが観測された。

原著論文: Pulsating aurora from electron scattering by chorus waves

doi: 10.1038/nature25505

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