現代天文学の大きな問題の1つは、第一世代の星がいつ形成されたかということである。
橋本拓也(大阪産業大学ほか)たちは今回、赤方偏移9.1096に、重力レンズ効果を受けた銀河からの2階電離酸素の輝線を観測したことを報告している。
精密な赤方偏移測定によって、「静止系」では可視光波長範囲に見られる赤色光が赤外領域に観測され、それがビッグバンの約2億5000万年後の時代の星の成分から生じていることが分かった。
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これは、赤方偏移が約15の時期に星形成が始まったことを意味している。
Nature557, 7705
原著論文:
:10.1038/s41586-018-0117-z
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