DNAの完全性は細胞の健康に非常に重要であるため、DNA損傷の修復には多くの経路が関与している。
2005年以後、DNA修復因子を標的とする薬剤は、特に別のDNA修復経路にすでに異常がある細胞において、治療に有望であるというパラダイムが出現している。
PARP阻害剤はDNA複製を停止させることで、ゲノム不安定性を引き起こすと考えられてきた。
今回J Bartekたちは、PARP阻害が実際には複製フォークの進行速度を上げてDNA損傷を誘導し、この損傷は細胞に認識されないことを明らかにしている。
これらの結果は、PARPの阻害が治療の効果を高めることができる機構についての新しい視点を示している。
Nature559, 7713
原著論文:
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doi: 10.1038/s41586-018-0261-5
doi: 10.1038/d41586-018-05501-6
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