イオン種の電気的な挿入と脱離に応答して相転移する材料は、動作できる気候の範囲が広い電池や、通過する光や熱の量を制御できるスマートウインドウなど、さまざまな用途に利用されている。N Luたちが今回報告しているように、移動可能なイオン種の数を増やすことによって、材料系の機能性が大幅に向上する可能性がある。具体的には、酸素イオン(O)と水素イオン(H)の電気的な挿入と脱離を独立に制御することで、光学的、電気的、磁気的特性が全く異なる3つの材料相を可逆的に転移させられる材料系が報告されている。今回の知見によって、相転移材料の応用の幅がさらに広がる可能性がある。
Nature546, 7656
2017年6月1日
doi:10.1038/nature22389
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