ニュージーランド、バンクス半島のヒネワイ保護区を埋め尽くす外来植物のハリニエシダ(Ulex europaeus)。人の移住と共にヨーロッパから移入した種で、その管理には多額の費用が投じられている。
Credit: Pieter Pelser
人間活動は全球規模で外来植物種の分散を助長しており、そうした植物種の多くはさまざまな大陸に帰化している。M van Kleunenたちは今回、外来植物の導入に関する全球データベースを構築し、植物相全体のほぼ4%に当たる1万3000種以上が新たな地域に帰化していたことを明らかにした。移入した外来植物が最も多かったのは北米だが、外来植物の蓄積速度が最も大きいのは太平洋諸島であり、北半球は外来種の主要な供給源となっている。
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Nature525, 7567
2015年9月3日
原著論文:
doi:10.1038/nature14910
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