kanojo
「今でもその気になれば結婚することはできる。でも...」
Mが親にカミングアウトするまでには、僕がカミングアウトしてから一週間くらいかかった。
教授には感謝している。親にも感謝している。「全力でやります!」
大好きな誰かをうまく写真に撮れなくても、何度もトライしよう。
さて、じゃあ、童貞をこじらせたおっさんが風俗に行ったからといって、ようやく承認ゲームから降りられましたよ、という話なのかといったら、そうではない。むしろ、古くさくなって機能しなくなった非モテという承認ロジックからいち早く脱出することで、別の承認を集めようとする運動に過ぎない。自意識の檻の中から、別のこじれた自意識の檻へと移動しただけだ。
なぜ32歳の童貞のおっさんが今さら風俗に行く気になったのか。その入り口は、なぜ「非モテが正義」になってしまったか、というところにある。