8月1日、マンチェスター・ユナイテッドの2015-16年シーズン新ユニフォームが発表されました。昨シーズンのナイキからサプライヤーがアディダスに変更になっています。
さて、今回はスポーツマーケティングの観点から、新ユニフォーム発表のソーシャルメディアでのキャンペーンに注目したいと思います。マンチェスター・ユナイテッドとアディダスでは「#BeTheDifference」というハッシュタグを使用したキャンペーンをスタートしました。
スポーツマーケティングリサーチ会社である『レピュコム』の調査によると、新ユニフォームキャンペーンは、開始からわずか3日でソーシャルメディア上での広告価値を、2.3億円以上も生み出していることが分かりました。
マンチェスター・ユナイテッドが今回のキャンペーンを始める前は、アディダスをサプライヤーとしているクラブの中で、6月から始動しているレアル・マドリードのキャンペーンが2.6億円と、一番の価値を生みだしていました。
ちなみに、その他のアディダスサプライヤーであるACミラン、バイエルン・ミュンヘン、チェルシーを加えた4チームで合計4.6億円。ソーシャルでの投稿1本の平均価値は400万円にもなります。
しかし、マンチェスター・ユナイテッドはわずか3日で、レアル・マドリードの数字に迫っています。ソーシャル上でのファン数はレアルの1億2300万人に比べて、マンチェスターUは7600万人と少ない数字にもかかわらずです。
マンチェスター・ユナイテッドはフェイスブック、ツイッター、インスタグラムで、新ユニフォームに関連する記事を3日間で38回もアップしました。これはACミラン(16回)やバイエルン・ミュンヘン(36回)、チェルシー(36回)そしてレアル・マドリード(28回)といった他のアディダスをサプライヤーとしているクラブを超える数でした。
最終的には今回のキャンペーンで、ソーシャルメディアだけで生み出される広告価値は、約7億円を超えると予想されています。この結果はスポーツアパレル会社にとって、最高の結果と言えるでしょう。