石破 茂 です。
11日は震災から四周年の追悼式典が天皇・皇后両陛下ご臨席のもとで行われました。
誠に畏れ多いことながら、天皇陛下のお言葉はお心のこもった有り難いものでしたし、遺族代表の方々、なかでも宮城県石巻市の若い女性の言葉には胸打たれるものがありました。この式典はいつも厳粛な気持ちにさせられます。
民主党政権のもとでの追悼式典は、両陛下ご臨席・ご退席の際も参加者は着席のまま、国歌は斉唱ではなく陸上自衛隊中央音楽隊による演奏のみという実に異様な形式で、強い違和感を覚えたものでした。
日本において、政権交代可能な二大政党は存在すべきですし、民主党に立派な議員がいることも事実ですが、皇室や国歌に対する畏敬の念や対応が我々とは根本的に異なる政権が日本に存在していたことの恐ろしさを今更ながらに思います。
さる8日日曜日は長崎県五島列島の新上五島町と五島市で開催された自民党長崎県連主催の地方創生大会に出席致しました。
なかなか機会が無くて沖縄県に所在する以外の離島を訪れたことはなかったのですが、「絶景と教会と椿と五島うどんの島々」と呼ばれるに相応しい、魅力に満ちた地でした。しかし、2040年における若年女性減少率は長崎県ワースト1、2の80%前後で、極めて深刻な事態が急速に進行しつつあります。
観光、再生可能エネルギー、水産、畜産など豊富なシーズをいかに雇用と所得に結び付けるか。五島に限らず、離島の抱える状況は全国ほぼ類似しており、「地方創生が市町村の競争であることはよく理解している。だからこそ対等に戦える条件を整備してもらいたい」野口五島市長が述べておられたこの言葉が強く印象に残りました。
本日平成27年度予算が衆議院を通過し、来週から参議院における審議が始まります。
「政治とカネ」の話が質疑時間の大半を占めたことはとても残念で、もっと政策的な議論があってもよかったように思います。「政治とカネ」の議論は軽視してよい、と言っているのではなく、政治倫理審査会を有効に機能させるべきではないか、との趣旨は、先般も申し上げたとおりです。この点につき、報道があまり取り上げないのをとても奇異に感じます。スキャンダル系の方が国民に分かりやすい、と思っている限り、世の中は進歩しません。
企業団体献金や公費助成を廃止せよ、と主張される政党もありましたが、それはいかがなものでしょうか。
昔のことをご存じない議員が増えた所為かと思いますが、中選挙区時代と比較して、間違いなく選挙や日常活動にかかるおカネは激減しました。企業団体献金や公費助成を廃止すれば、また資産家や世襲議員が増える結果となりかねません。
何が民主主義のコストなのか、二十数年前に行なった議論がもう一度必要なのかもしれません。実現しそうもない理想論をただ述べるのではなく、一歩でも前進させる努力が必要です。
参議院においては衆議院とはまた違った、有意義な議論を期待しております。
3月14日はまさしく日本のみに存在する2月14日のお返しの日。チョコレート業界だけがいい思いをするのはおかしいと飴業界が思いついたのがそもそもの始まりだとか。昔はこんな風習は無かったはずですし、なぜ日本にのみ存在するのかとても不思議です。
40年前と比較してお見合い結婚の数は10分の1に激減しているのだそうで、結婚数の減少や少子化はこれによるところも大きいと思われます。
2月・3月14日の不思議な風習も、若い男女の皆様の思いの成就に少しでも寄与するのであれば、とやかく言うことはないのかも知れません。
週末は14日土曜日が守屋清・日本左官業組合連合会会長の叙勲祝賀会(都内)の後、谷本石川県知事との懇談、こまつの杜・コマツ研修センター見学、馳浩衆院議員政経セミナー(石川県金沢市・小松市)。
15日日曜日は地元での女性集会と親族の集会(鳥取市)に出席した後、翌朝早朝に開催されるバチカン枢機卿を迎えてのオリーブ植樹祭に出席のため、静岡県下田市まで移動する予定です。
4月、予算が成立し、統一地方選挙が終われば1日ぐらいお休みが貰えるかもしれない、との淡い期待を抱いています。
皆様お元気でお過ごしくださいませ。
(2015年3月13日「石破茂オフィシャルブログ」より転載)