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2018年04月27日 19時24分 JST | 更新 2018年05月01日 19時30分 JST

南北首脳会談など

文大統領が北朝鮮と米国の仲介役を果たす意味は大きいと考えられます。

Handout . / Reuters

石破 茂 です。

本日、南北首脳会談が行われ、共同宣言では非核化について、

「完全な非核化を通じて、核のない朝鮮半島を実現する」

「今後それぞれ自らの責任と役割を尽くす」

「朝鮮半島非核化のため、国際社会の支持と協力を得るべく、積極的に努力する」

朝鮮戦争については、

「今年、終戦を宣言して停戦協定を平和協定に切り替え、恒久的で強固な平和体制構築のための南・北・米三者、または南・北・米・中四者会談の開催を積極的に推進する」などとしたと報じられています。

これから精緻に分析が必要ですが、文大統領が北朝鮮と米国の仲介役を果たす意味は大きいと考えられます。

「北朝鮮の非核化」ではなく「朝鮮半島の非核化」を謳い、「停戦協定を平和協定に切り替える」というのがポイントで、韓国は休戦協定の当事国ではないため、中国と共に実質的な当事国である米国に対して要請することになるのでしょうし、平和協定が締結されることは在韓米軍の駐留の根拠を喪失させることに繋がります。

圧力が効いて北が対話に転じた、との見方もありますが、同時に北が長距離弾道ミサイルと核の小型化にある程度の自信を持ったことも、態度を転じた理由と考えるべきなのではないかと思います。ポンペオ氏の訪朝、金正恩委員長との会談は、米・朝間で何らかの意思の疎通が図られたものと考えるべきなのでしょう。

これらが日本の安全保障にどのような影響を与えるのか、今後の日朝関係はどのように推移させるべきなのか、日韓併合や朝鮮戦争まで遡って過去の経緯を検証することと併せ、連休中に深い考察をする必要性を痛感しております。

沖縄市長選挙は桑江氏が大差で再選を果たしました。多くの方のご支援に厚くお礼申し上げます。

連休中に読まねばならない文献は山積しているのですが、文藝春秋五月号の半藤一利氏・保坂正康氏・辻田真佐憲氏による鼎談、中西輝政氏・佐伯啓思氏の対談はとても示唆に富んだものでした。自分の知らないことがなんと多いことかを思い知らされます。

明日から大型連休に入ります。

29日日曜日は「時事放談」出演(午前6時・TBS系列・収録)、同日から「富士山会合(国際関係・安全保障についての日米の政府関係者・専門家対話 日本経済研究センター・日本国際問題研究所共催)」に出席のため訪米いたします。

メインは30日のスタンフォード大学公開シンポジウムでの基調講演ですが、その他フーバー研究所幹部とのワークショップ、宇山総領事との懇談昼食会、米海軍幹部との懇談晩餐会、等が予定されています。

5月6日日曜日はBS日テレ「深層ニュース特別企画 政界鉄ちゃん旅」収録(午後2時・福井えちぜん鉄道)、という日程です。残余の日は年に一度の定期健診や、山と積まれた資料・文献の精読に充てたいと思っております。

明日から9連休の方も、連休中にもお仕事をなさる方も、どうかご健勝にてお過ごしくださいませ。

(2018年4月27日石破茂ブログより転載)