タンジェリンにアクアマリン、ショッキングピンクにシャムロックグリーン。今回は、春の訪れにぴったりなカラフルなホテル10軒をご紹介。目の覚めるような色彩で冬の閉塞感を吹き飛ばす、カラーセラピーを兼ねた旅はいかが?
1.Semiramis Hotel ギリシャ|アテネ
国全体を通して眩しい白が目立つギリシャで、大胆な蛍光色をふんだんに取り入れた「セミラミス・ホテル」はユニークな存在。そのビジョンを指揮したのは近代インダストリアルデザインの旗手、カリム・ラシッド(Karim Rashid)だと聞けば納得でしょう。
2.Gansevoort Meatpacking NYC アメリカ|ニューヨーク
落ち着きある中間色を基調としたホテルが多く、ビジュアル的には比較的コンサバなこの街。だからこそ「ガンズヴォート・ミートパッキング」は、鮮やかなジュエルカラーをアクセントとして取り入れただけでも、ひと際華やかな印象に仕上がっているわけです。
3.Ham Yard Hotel イギリス|ロンドン
カラーチャートの枠を超えた色使いと、都会性と素朴さを持ち合わせた独特なセンスで知られるのは、ご存知ファームデール・ホテルグループの共同オーナー兼デザイナー、キット・ケンプ。最新作「ハム・ヤード」のぱっと明るい色調は、ロンドンにありがちなグレーの空の日でも、充分な輝きを放っています。
4.Pantone Hotel ベルギー|ブリュッセル
色彩検定の資格を取るため、勉強に励んでいるあなた。色見本制作で知られる「パントーン」社と提携して造られた、このホテルに泊まるより手っ取り早い学習方法はないのでは。
5.Saguaro Palm Springs 米カリフォルニア|パームスプリングス
毎年4月に行われる野外音楽フェス、コーチェラで有名な砂漠の中の街、パームスプリングス。「サグアロ」は、見渡すかぎり目に飛び込んでくる元気なビタミンカラーを取り入れた外観のおかげで、遠くからドライブして訪れても、見逃すことはありません。
6.Wanderlust シンガポール
公共スペースでこそ色戦略は控えめにまとめてあるけれど、カラーセラピーの効力を求めるなら、全10室用意されたパントーンをテーマにしたゲストルームにチェックイン。どれも、床から天井まで単色でまとめられた、魅惑的でちょっと不思議な空間になっています。
7.Salvator Hotel Villas & Spa ギリシャ|パルガ
ギリシャの島々に共通した昔ながらのアクセントカラーと言えば、もちろんエーゲ海の色を反映したビビッドなブルー。けれど、ギリシャ北西部の丘の町に位置する「サルヴァトール」では、緑に恵まれた辺りの景色を映し出すかのように、オリーブグリーンが基調色になっています。
8.Andersen Boutique Hotel デンマーク|コペンハーゲン
コペンハーゲンといえば、もちろん北欧デザインを期待してしまうけれど、イギリスのライフスタイルブランド「デザイナーズ・ギルド(Designers Guild)」の布生地と色見本をベースに、国内外のデザイナーが手がけた要素を取り入れたこのホテルでは、心躍るポップなディテールをお楽しみあれ。
9.Capo La Gala Hotel & Spa イタリア|アマルフィ海岸
海辺のバカンスでよく見られる、ホワイトXネイビーの典型的なカラーコンビネーションにちょっと飽きたら、ここ「カポ・ラ・ガーラ」へ。マリンテイストのデザインを、上品さはしっかりとキープしつつ、肩の力を抜いた、カジュアルな雰囲気にアレンジしています。心地よさを誘います。
10. Luna2 Studiotel インドネシア|バリ島
「ルナ2」は、そこここに飾られたポップアートと、(夜通しパーティーした後の)眠気も吹き飛ぶエネルギー溢れる色使いが斬新。バリ島ではまだ珍しいスタイルだけれど、いい意味で、定着した"バリらしさ"を裏切ってくれるから、バリ慣れしたあなたにもおすすめです。
From Tablet Magazine