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2014年12月22日 00時11分 JST | 更新 2014年12月22日 00時14分 JST

テスラがカリフォルニアのド田舎でバッテリー交換プログラムをテスト

テスラ・モーターズ(ティッカーシンボル:TSLA)がバッテリー交換のパイロット・プログラムを発表しました。

このテストが行われるのはサンフランシスコとロスアンゼルスからちょうど等距離に位置する、セントラルバレーのハリスランチです。

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(出典:ウィキペディア)

ここはインターステート5号線という、延々と単調な直線が続くハイウェーの町のひとつで、ハリスランチという1930年代から続いている巨大な牧場があります。

テスラは、ここにスーパーチャージャー・ステーションを設けているのですが、無料で短時間で充電するのが待てない顧客に対し、ガソリン車を満タンにするのと同じ値段で新しい100%充電されたバッテリー・パックと交換しますというプログラムを試験的に始めます。

同サービスは現在はテスト・プログラムの段階であり、バッテリー交換の円滑さならびにユーザーからの需要がどれほどあるかを測るために行われます。

現在の「モデルS」の設計ではバッテリー・パックを保護しているチタニウムならびにアルミニウムから出来ている防護プレートを外すのに時間がかかるので、バッテリー・パックの交換には3分ほどの時間を要します。将来は設計の効率化によりこの交換時間を1分以内にするつもりです。

テスラはネバダ州にギガファクトリーを建設中ですが、これに合わせて次世代バッテリーの開発にも力を入れています。現在の「モデルS」のバッテリーは一回の充電で334キロ走行出来ます。次世代のバッテリーではこれを805キロに延長したい考えです。

サンフランシスコからロスアンゼルスまでは613キロあり、中間地点であるハリスランチで充電する必要がどうしてもあるわけです。

現在の主力である「モデルS」ならびに来年発売される「モデルX」SUVは、いずれも車体のサイズが大きいです。テスラは床の一面にバッテリー・パックを装着するデザインを採っているため、車体の大きさは走行距離に直接影響してきます。

「モデルX」以降のテスラは、より小型な、大衆車の市場を狙っているわけですが、それは車体が小さい分、床下のバッテリー・パックもひと回り小さくなってしまうことを意味します。このため、同面積でもより長持ちする次世代のバッテリー・パックの開発が急務になっているわけです。

テスラは既に100を超えるバッテリーに関するパテントを申請しており、鋭意次世代バッテリーの開発に取り組み中です。

(2014年12月22日「Market Hack」より転載)