Amazonが、惣菜用食材サービスのための商標を出願するなど、どうやらサービスに参入する予定であるとの噂が流れている。
この噂は、IPOを果たしたばかりのBlue Apronの株価にも影響を与えている。
そして、どうやら噂は噂にとどまらないものであることが明らかとなった。
すでに、オリジナルのサービスである「Amazon Meal Kits」がテストされているのだとのこと。
在シアトルの利用者がオーダーして利用したことが報じられている。
その利用者とはJosh Chaddという人物で、GeekWireのインタビューで利用した旨を述べたそうだ(Business Insiderが報じている)。
必要な材料とわかりやすいレシピの入ったSteak Au Poivre(ステーキ料理の一種)ボックスをオーダーしたのだとのこと。
1、2週間前に商品情報が表示されたのだそうで、他にはTacos Al Pastorも掲載されていたとのこと。
ちなみにChaddはAmazonFreshも利用しているそうだ。
カスタマーレビューなどから判断するに、Amazon Meal Kitsは一部の利用者に対して6月末頃から提供されたらしい。
Amazon Meal Kitsが画面に現れた利用者たちからの情報によれば、提供された食材メニューは17種類であった様子。
価格は14ドル99セントから18ドル99セントあたりであったらしい。
Chaddによれば、Blue Apron、HelloFresh、Sun Basket、あるいはHome Chefなどと同様のクオリティをもつサービスだと感じたそうだ。
これまでも噂はあったが、これによりAmazonが食材サービスに参入するのは既定路線となったといって良いだろう。
Amazonはこれまでも、一部の利用者に対してのみ新しいサービスを提供して、しかる後に本サービスとするということを繰り返してきた。
食料品を直ちに配送するAmazonFreshもやはり限定的なサービスとして始まったものだった。
レジを利用しないショッピングサービスも、やはりごくわずかな利用者を対象に開始している。
Meal Kitsが、直ちに全米で利用可能になるというわけではないのだろう。AmazonFreshもサービス地域の拡大にはかなりの時間がかかった。
それに一般のEコマースサービスと比べればさまざまな準備が必要になるサービスでもある。
ただ、サービス拡大にそれなりの時間がかかる見通しであるにしても、たとえばBlue Apronなどにとっては脅威となるに違いない。
ホールフーズ・マーケットを買収したAmazonは、既存ネットワークを活用したサービスの拡大を狙ってくるのだろう。
今後の動きについて、Amazonには質問を投げているところだ。いまのところはまだ回答を得られていない。
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(翻訳:Maeda, H)
(2017年7月19日TechCrunch日本版「米Amazon、惣菜用食材提供サービスをテスト中 」より転載)