ニュースのパブリッシャーがテクノロジを利用すると、こんなこともできるという例。Financial Timesが今日(米国時間10/30)、Googleとのコラボレーション、Hidden Citiesを公開した。
最初の都市はブラッセルだ。同誌の特派員たちが、バーやレストラン、魅力のスポットなど、秘密の穴場を教えてくれる。地元の有名人も参加している: Paul Dujardin(美術館Bozar)、Alain Coumont(レストランチェーンLe Pain Quotidien)、そしてMartine Reicherts(ECの文科相)。
Google Mapsがベースなので、対話性もある。それはSnow Fallほどのすごいイノベーションではないが、Googleでヨーロッパや中東、アフリカのブランドマーケティングを担当しているRamya Raghavanは、このプロジェクトは良質なコンテンツとテクノロジの'出会い'を表現しているし、Google Mapsを使っているから実用性もある、とほめちぎる。
Raghavanは曰く、"FT Weekendはいつも読んでいるけど、これならレストラン記事にナビがついてるようなものだから、Google Calendarに入れておく価値があるわ"、だそうだ。
彼女によると、Hidden CitiesはGoogle Mapsの新しい機能も使っている。たとえばHidden CitiesのWebサイトに載ってる位置をモバイルのGoogle Mapsアプリに直接保存できるのだ。
"このプロジェクトはGoogle MapsのAPIを盛大に使っているから、ほかのデベロッパや出版サイトにとっても参考になると思う"。
FT Weekend Magazineの副編集長Natalie Whittleは、Googleとのコラボレーションを"バイクとサイドカーの関係"と表現する。この際、バイクの運転者はどっちかというと、"完全に独立した編集権を持つFTのチーム"だ、と彼女は主張する。それに対してGoogleは、サイドカーの座席から技術的サポートを提供した。
"今のFTのモットーは'デジタルファースト'ね"、とWhittleは言うが、それは、印刷版を軽視するという意味ではない。この都市ガイドも、同誌の10月31日号の付録になる。Web上のGoogle Mapsから印刷用の版下を作る工程は、"難しいけど良い体験だった"、と彼女は語る。
なぜ、ブラッセルからか? そこにはFTのかなり大きな支局があるし、またパリに近すぎるので旅行案内などでまともに取り上げられる機会が少ないからだそうだ。
"これで、ブラッセルを見直す人が増えると嬉しいわね"、ということだ。
次のHidden Cityはロンドン、11月28日にローンチだ。
[原文へ]。
(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa)。
(2015年10月31日TechCrunch Japan「Financial TimesとGoogleがパートナーしてヨーロッパの都市の観光案内に載らない穴場をガイド」より転載)
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