自分を知り、相手を知るために境界線を引く

あなたのまわりに誰もいなければ、違いは生まれません。

自分らしさとは、突き詰めると差異、違いということになります。

人とは違うから個性

自分には個性がない。

なんて思っている人は多いのではないでしょうか?

周りの人と比べて自分には特徴がないと。

でも、どこかで自分自身に会ったことのある人っているのでしょうか?

いませんよね。

ということは、周りの人とあなたとは

そこに違いがあるということです。

あなたのまわりに誰もいなければ、違いは生まれません。

ひとり、またひとりと増えると、違いが生まれます。

顔、体格、好きな食べ物、暑がり、寒がりなど......

すると、自分と相手との境界が発生します。

自分と相手。

相手はこんな人、自分はこんな人と言った具合に。

この境界があいまいになってくると、依存が発生します。

親離れ、子離れできない親子。

会社等のグループ、集団への依存。

子供のため、と言いながら自分の見栄、

恥と言った満足感の上下によって、

おしゃれ、進学、ときには就職、結婚まで支配したり......

仕事とプライベートの境界がなくなる。

休日出勤したり、徹夜をしても代休は取らない。

家族の重大イベントでも、連絡があると仕事に飛んでいってしまう。

1人でいることができない。

仲間の様子が気になって、または、外されないためにスマホから離れられない。

...

......

相手の境界に入り込んだり、入り込まれたりする。

融合する、融合される。

そうなるとそこは、プレッシャー、逃れられない息苦しさがあります。

まず、「自分と相手の間に境界線があるということ」を意識してみることが大事です。

なんだか圧倒される、強要されているような気がする。

そんなときは、自分と相手は別の人、

自分と組織は一緒ではなく、協同関係。

そうして区切ってみると、ホッと息がつけるでしょう。

すると、新しい選択や気づくことがあります。

(2016年11月08日「ボトルボイス」より転載)

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