子どもたちの笑顔あふれる、日本一長いポスター

全長は70m。
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10月4日、「日本一長いポスター」を熊本駅に提示します。全長は70m。益城町に住んでいる子どもたち94人が、塗り絵をしたTシャツと共に笑顔で写っています。この塗り絵Tシャツは、今年7月に益城町で実施したチャリティーイベントで作ってもらったもの。94枚の写真にくまモンのイラスト6 枚を加え、計100 枚の"くまもともん"(熊本者=熊本弁で熊本の人を意味)を表現しています。今回の「日本一長いポスター」は、2018年におけるチャリティープロジェクトの第3弾となる取り組み。第1弾からの歩みを、改めて振り返ります。

1弾:サッカー日本代表選手も参加したチャリティーTシャツ

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熊本に本社を構えている私たちファクトリエは、熊本地震が起きた2016年から継続して復興支援を行っており、チャリティーTシャツを毎年製作しています。今年の4月には熊本県に協力を仰ぎ、くまモンの営業部長案件として「くれよんでぬるくまモンのぬりえTシャツ」への参加承認を直々にいただきました。

この企画は、熊本県天草市の工場で製造したTシャツに色のないくまモンをプリントし、購入後に好きな色でくまモンを塗って世界で一枚だけのTシャツを作るという内容です。サッカー日本代表の香川選手をはじめとした多くの賛同者に塗り絵をしていただいたこともあり、大変好評を集めました。

2弾:心のケアと衣育を目的としたチャリティーイベント

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震災後、幾度となく熊本県内の小中学校に足を運ぶ中で、学校関係者や保護者の方たちから"子どもたちが負った心の傷"について何度も話を聞きました。厚生労働省のデータによると、東日本大震災では被災した子どものおよそ30%が、震災から3年以内にPTSDを発症しています。

塗り絵にはセラピー効果があるため、子どもたちの心を少しでもケアできればと、熊本でのイベント開催を決めました。それが7月に益城町で開催したチャリティープロジェクトの第2弾、「くまモンが熊本の子ども100 人と一緒にTシャツにぬりえするモン!」です。

私たちはファッションブランドなので、"衣育"を行いたいという意図もありました。自分で配色を考え、1枚のTシャツとして完成させるのは、デザイナーの職業体験と捉えることもできます。心のケアと同時に、子どもたちのクリエイティビティを育むことができれば、喪失の穴埋めだけでなく、未来への糧にもつながると考えました。

もちろん、子どもたちを元気づけたいというシンプルな想いもあります。イベントにはくまモンにも参加してもらい、くまモン自身が塗り絵をしたり、子どもの塗り絵Tシャツにサインをしたり、さらにはくまモン体操を披露したりと、会場全体を沸かせてくれました。「日本一長いポスター」に使用している子どもたちの写真は、イベント当日にカメラマンが撮影したものです。

3弾:被災地を思いを寄せる日本一長いポスター

「あの日から1年、あの日から3年」というように、地震は起こった日になるとメディアで取り上げられますが、メディアで扱われない日も被災地は厳しい状況に直面しています。仮設住宅で暮らしている人たちや、働き手が離れて人員不足で悩んでいる企業は、依然として多いのが現状です。

被災地を応援している人たちがいることを伝えるために、チャリティープロジェクトの第3弾として実施するのが、「日本一長いポスター」です。実際に熊本駅にお越しになった方たちだけでなく、"#100くまモン"というハッシュタグでのSNS投稿を通して、多くの方たちに被災地を思い出してもらうことを狙いとしています。

期間は、10月4日から約1ヶ月半。熊本駅の中でも人通りの多い正面口側の仮囲いに掲示します。熊本駅にお越しになった際はぜひご覧ください。復興支援の一環ではありますが、あまり固く構えずに、子どもたちがそれぞれの個性で彩った塗り絵を楽しんでいただければ幸いです。

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