宇宙から見た「夏至」と「冬至」の違い

注目してほしいのは、「北極と南極の周辺」です。

今日6月21日(木)は二十四節気「夏至」。身近に感じることができる二十四節気のうちの一つで、昼間の長さが一年で最も長い日とされています。

天気予報の解説で使われている、気象衛星画像からも「夏至」の特徴を見ることができます。ここでは、わかりやすく夏至と反対側の季節にあたる「冬至」と見比べてみます。

そもそも夏至はどんな日なのかを考えてみると、身近なところでは、

・昼間の長さが一年で最も長い日

・正午の影が一年で最も短くなる日

などが思いあたるでしょうか。

ちょっと難しい言葉を使うと、

・太陽の南中高度(一日の中で太陽が一番高くなるときの高さ)が一年で最も高い日

とも言われます。

気象衛星ひまわりからの画像 (左:夏至 右:冬至)

地球全体の衛星画像を見比べてみると、雲の様子は別の日なので違いがあるのですが、あまり変わらないように見えるかもしれません。

注目してほしいのは、「北極と南極の周辺」です。

北極付近を拡大してみると、夏至の頃は、北極までハッキリと見える(太陽の光が当たっている)のに対し、冬至の頃は北極に近づくほど暗くなっていて、北極のあたりは真っ暗になっています。

これは、地球が少し傾いた状態で太陽の周りをまわっている(公転している)からです。

<北半球が夏至の時(上図の左側)>

北半球側が広く太陽に照らされて、北極では一日中太陽が見えている「白夜」、南極では一日中太陽が昇ってこない「極夜」となります。

<北半球が冬至の時(上図の右側)>

南半球側が広く太陽に照らされて、北極では一日中太陽が昇ってこない「極夜」、南極では一日中太陽が見えている「白夜」となります。

そのため、北半球が冬至の時は、衛星画像では北極付近が真っ暗になっていたのです。

衛星画像で見ても、夏至と冬至ではこんな違いを見ることができるのですね。

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