台風12号、強い勢力で週末に紀伊半島から西日本直撃へ 豪雨被害エリアも影響大

少し離れて台風が通った場合でも油断ができません。

強い勢力の台風12号は、27日(金)9時現在、小笠原の諸島の南の海上を時速20kmで北東に進んでいます。中心気圧は965hPa、中心付近の最大風速は40m/sと、さらに発達してきました。

▼台風12号 27日(金)10時推定

存在地域 父島の南約230km

大きさ階級 //

強さ階級 強い

移動 北東 20 km/h

中心気圧 965 hPa

最大風速 40 m/s (中心付近)

最大瞬間風速 55 m/s

明日28日(土)昼頃には伊豆諸島に接近し、その後は西寄りに進路を変える予想です。

28日(土)日中は勢力を保ったまま関東や東海の沖を西へ進み、紀伊半島を中心とした東海地方に暴風域を伴って、接近・上陸する見込みです。

各気象機関の予測を見ると、多くのものが関東から紀伊半島への上陸を示唆しており、その中でも、特に東海から紀伊半島周辺に予想進路のラインが集まっています。

ただしそれぞれの予報円はまだ大きく、予想にバラつきがあります。進路や接近のタイミングについては、今後も変化することがあるということを示しています。

夏の高気圧が朝鮮半島から北日本方面を覆っていて、この高気圧に行く手を阻まれるような形で台風12号は南よりの進路へと変わってきました。

また、台風12号は東海沖を西へ進む寒冷渦との相互作用で、28日(土)になると西よりに進路を変える見込みです。

進路を西向きに変える位置が昨日までの予想に比べると南にシフトし、最新の予報では東海沖から紀伊半島、西日本方面を通過するルートとなりました。

進路がやや南寄りに変わったことで、29日(日)は豪雨被害が大きかった京阪神や中国地方を直撃する恐れが出てきています。

台風通過時は1時間に50mmを超えるような激しい雨が降り、総雨量が100mmに達するところがありそうです。

新たな土砂災害や河川氾濫の恐れがあるので、特に被害が大きかったエリアは早めに対策や避難を行うようにしてください。

また、関東や東海地方は台風接近前から、雨風が強まります。これは雨や風が強まりやすい進路の右側に入るためで、少し離れて台風が通った場合でも油断ができません。強い雨風に対する備えが必要です。

夏休みの週末ということで、多くのイベントもあり、お出かけを予定されている方も多いとは思います。台風の進路にあたるところでは、電車や高速道路、飛行機など交通機関への影響も出てしまいそうです。

最新情報を確認するとともに、週末の予定の変更も検討をしてください。

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