特定記者のバイラル記事がニュースサイトに集中豪雨的なトラフィックを

バイラル性の高い記事がニュースサイトに大量のトラフィックを呼び込むことが、最近ますます顕著になってきた。BuzzFeedやUpworthyが米国のニュースサイトの上位に、アッという間にランキングされたことからも明白だ。

バイラル性の高い記事がニュースサイトに大量のトラフィックを呼び込むことが、最近ますます顕著になってきた。BuzzFeedやUpworthyが米国のニュースサイトの上位に、アッという間にランキングされたことからも明白だ。

また最近目立つのは、バイラル性の高い内容を発信するライターの記事へのトラフィックが際立って集中していることだ。その流れの中で、Gawker Mediaの旗艦サイトであるGawkerで、驚くべき現象が生じた。そのサイトのトラフィック、つまりページビューやユニーク数の大半を一人のライターの記事が占めてしまったのだ。ライターの名前はNeetzan Zimmerman氏である。

Gawkerサイトにおける月間のページビュー(上)とユニーク数(下)を、ライター別に積み上げた図を以下に示す。

20人以上のライターが束になっても、Zimmerman氏一人に及ばない。ライター別にユニーク数を比較すると、次のようになる。

Gawkerはゴシップやメディアを主にカバーしているブログである。Zimmerman氏の最近の記事を掲げておく。混沌としたブラックフライデーの現場を伝えるニュースとか、10代の少年がスクールバスを待っているということだけで逮捕されたニュースなどである。

Gawker Mediaの全サイト( Gawker, Deadspin, Gizmodo, Lifehacker, Kotaku,Jazebel,io9,Jalopnik )は毎月約1億人のユニーク数を抱えているが、その17%をZimmerman氏に頼っているという。

【参考】

(この記事は12月3日の「メディア・パブ」より転載しました)

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