米航空機大手ボーイング
再開後初の納入先は全日本空輸(ANA)
787型機がバッテリー発火事故で1月16日に運航停止となったことを受け、同型機の納入は約4カ月間途絶えていた。
ただボーイングは運航停止となった後も787型機の製造は続けていたため、アナリストの間では、同社は容易に納入計画を達成できるとの見方が出ている。
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ボーイングによると、現時点ですでに約25機が完成し、納入できる状態になっている。
787型機の提示価格は1機当たり2億0700万ドル。納入再開により、ボーイングは同型機の売上高を計上できるようになるが、運航再開後に納入される同型機の製造コストが上昇していることに加え、航空各社に対し大幅な値引きで販売しているため、ボーイングの利益率は低下する。
ただ納入再開により同社のキャッシュフローが改善し、在庫水準は低下する見通し。
ボーイングは前週、787型機の製造ペースをこれまでの月間5機から7機に引き上げたと発表。年末までに月間10機に引き上げることを目指すとしている。[ニューヨーク 14日 ロイター]