「戦況を苦しくしてしまった点は申し訳ない」
日本維新の会の橋下徹共同代表は20日、従軍慰安婦をめぐる自らの一連の発言で批判を招いたことを謝罪するメールを東京都議会選や参院選の候補者らに送った。朝日新聞デジタルなどが伝えた。橋下氏の発言をめぐっては、石原慎太郎共同代表が「大迷惑だ」と批判し謝罪を要求。今回の謝罪メールは、これに応じたものとみられる。
産経ニュースによると、橋下氏は次のように謝罪しつつも、発言の撤回は否定した。
「今回は僕の個人的な政治的信条に基づく態度振る舞いによって、皆さんの目の前の戦いが大変厳しいものとなってしまいました」と自身の発言による影響を認める一方、「日本のために必要なことを有権者の皆さんに訴え続ける」として、発言を撤回しない考えを改めて示した。
(産経ニュース 2013/6/20 19:14 )
橋下氏は19日、石原氏が「大迷惑だ」と批判しテレビカメラの前で謝罪することを求めたことに対して「慰安婦問題に関しては僕は間違っていない」などと反論。所属議員や候補者に対して、「頑張っていきましょうねというメッセージを出す」などと答えていた。
党内では、参院選に向け事態の収拾目指す動きも出ている。
時事通信によると、橋下氏と石原氏は22日、東京都内で会談することが決まった。都議選の応援演説でも、平沼赳夫国会議員団代表が「肝胆相照らして一緒になった共同代表の2人だから、分裂なんて絶対にない」と述べ、火消しに躍起になっている、と伝えている。
日本維新の会は従軍慰安婦問題について、参院選公約の最終案で「歴史的事実を明らかにし、日本国及び日本国民の尊厳と名誉を守る」と盛り込んでいる、と朝日新聞デジタルが報じている。
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