聴覚障害の3歳児、「聴性脳幹インプラント」が成功

3歳のグレイソン・クランプくんは今年の6月はじめ、生まれて初めて音を耳にした。

3歳のグレイソン・クランプくんは今年の6月はじめ、生まれて初めて音を耳にした。

WBTVが伝えるところによると、グレイソンくんは生まれつき蝸牛神経を持たず、音が全く聞こえなかった。

人工内耳を取りつけてみたが、効果はなかった。両親のレンさんとニコールさんは、息子の耳が聞こえるようになるなら何でも試したいと考えた。

クランプ夫妻は調査を重ね、ある手法にたどり着いた。現在グレイソンくんは、聴性脳幹インプラントを受けた世界で唯一の子どもだ。この治療はこれまで、聴神経障害による難聴に苦しむ大人にのみ提供されてきた。

グレイソンくんが初めてパパの声を耳にした瞬間の映像をご覧いただきたい。心温まる瞬間だ。

[虎ノ門病院の資料によれば、人工内耳は、内耳の中に電極を入れて、周囲の聴神経を直接に電気刺激して聴覚を取り戻す方法。聴性脳幹インプラントは、聴神経よりもさらに中枢にある脳幹を直接に電気刺激して聴覚を取り戻す方法。聴性脳幹インプラント装置は個人輸入で約270万円かかる(入院、手術料は別、個人負担)]

以下のギャラリーでは、人工内耳によって初めて音を聞くことができた子供たちの動画を紹介している。

[Jessica Samakow (English) 日本語版:遠藤康子/ガリレオ]

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