各党代表者への「ユーザー指名質問」 ネット党首討論会(2013年6月28日)全文書き起こし (4/4)

参議院議員選挙(2013年7月4日公示・21日投開票)に先駆けた6月28日夜、東京・六本木のニコファーレで主要政党の代表者が集まった「ネット党首討論会」が開催された。このニュースでは本討論会の内容のうち、「各党代表ユーザー指名質問」~エンディングをテーマとした討論を全文書き起こして紹介する。
時事通信社

ネット党首討論会(2013年6月28日)全文書き起こし(4/4) テーマ「各党代表ユーザー指名質問」~エンディング

参議院議員選挙(2013年7月4日公示・21日投開票)に先駆けた6月28日夜、東京・六本木のニコファーレで主要政党の代表者が集まった「ネット党首討論会」が開催された。

登壇者は以下の通り(※国会の議席数順)。

自由民主党 安倍晋三 総裁

民主党 海江田万里 代表

日本維新の会 橋下徹 代表

公明党 山口那津男 代表

みんなの党 渡辺喜美 代表

生活の党 小沢一郎 代表

日本共産党 志位和夫 委員長

社会民主党 福島みずほ 党首

みどりの風 谷岡郁子 代表

このニュースでは本討論会の内容のうち、「各党代表ユーザー指名質問」~エンディングをテーマとした討論を全文書き起こして紹介する。(発言者敬称略)

・ネット党首討論会(2013年6月28日)全文書き起こし(3/4)

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角谷:続いての企画です。

 続いては、事前にユーザーから各党の代表あてに質問を募集しております。それに答えていただきたいと思います。で、答えていただく質問は、たくさん皆さんからいただいたものを整理して大きく分けました。4つに分けた物を、本日19時から19時半までアンケートを取って「この中で、これを聞いて欲しい」という物を選びました。これは各党の党首にお答えいただくコーナーです。各党、1分半ということで少し多く時間を取ってあります。ここでは、質問の順番は議席数の多い順となっております。それでは、安倍総裁からいきたいと思います。

■自民党・民主党による「各党代表ユーザー指名質問」についての回答

「自民党の規制緩和は産業に対するものばかりで、国民の生活への規制はむしろ強化されているように感じます。高速バスの規制による価格上昇、風俗法によるクラブでの摘発、児童ポルノ禁止法改定案など強い閉塞感を感じます。国民の生活の規制緩和についてどうお考えでしょうか」

石川県の30代の男性からです。安倍さん、お願いします。

自民党・安倍:児童ポルノ禁止法はですね、飽くまでも子供たちをポルノ産業から守るための法律であって、それが全てといってもいいと思います。もちろん、表現の自由は守っていかなければならないものであります。まずはこうして、子供達をしっかり守っていくということが大切ではないか、それが私たちの役割、責任なんだろうと、こう思っています。

角谷:じゃあ規制緩和の問題としてはそれでよろしいですか? 規制緩和は産業に対するものばかりで、国民の生活への規制になっているんじゃないか、ということですが。

自民党・安倍:今、(児童)ポルノについて個別の質問がありましたので、いわばそういう必要な規制はしていくべきなんだろうなと。国民の生活や命を守るもの。また人権を守るものに関しては、規制していくのは当然なんだろうと、このように思います。

角谷:では続きます。続いては、海江田さんの方に質問があります。

「海江田代表に質問します。民主党時代は1ドル78円台、日経平均株価8000円台まで落ち込んでいました。民主党はアベノミクスを公に批判していますが、円高株安のほうが良いとお考えでしょうか?(男性 愛知県 30代)」

愛知県の30代の男性からの質問です。海江田さん、お願いします。

民主党・海江田:そんなことは全く考えていません。行き過ぎた円高、それから行き過ぎた株安というのは、これはやっぱり直さなければいけないということであります。

ですから、私どもも政権与党の時から、例えば行き過ぎた円高に対してはですね、これは例えば、日銀の金融緩和をずっと主張してきました。ただ、安倍政権になってからのような、異次元の金融緩和ということは、私どもは主張をしておりませんでした。

それは飽くまでもですね、これは産業界にとってもそうですけれども、急激な円安、これは円高ももちろんそうでありますけれども、為替の市場というような、急激にかた一方に動くというのは、非常に迷惑な話でありまして。それから株高についても、ジェットコースターみたいな相場というのは良くないわけでありますから、やっぱり順調に上がっていかなければいけない。

順調に上がっていくためにはどうすればいいのかというと、これはやっぱり企業が安定的に収益をですね、上げていくことが必要なわけでありまして。やっぱり私たちは持続する経済成長、持続する景気回復ということを、かねてから主張していました。

今の安倍政権の経済政策は、確かに打ち上げ花火的に、いっとき良くなるかもしれませんけれども、その後本当に持続するのかということに、大きなやっぱり疑問符がついているということでありますから、そのことに対して批判をしているわけであります。

■公明党・みんなの党による「各党代表ユーザー指名質問」についての回答

角谷:はい、有り難うございます。続いては、山口さんのところに質問があります。

「憲法改正には『加憲』が最も現実的で妥当ということですが、参院選の公約にも出ている『新たに必要な理念・条文』というのは、どういった内容をお考えでしょうか?(男性 京都府 30代)」

京都府の30代の男性から、いただいています。

公明党・山口:はい。現行憲法は歴史的な役割を果たし機能していると、そしてそこに掲げる3つの原則、基本的人権の尊重、国民主権、恒久平和主義、こういった原則はこれからも大事にしなければなりません。その上で、長年、施行された過程で新しい価値、理念が生まれて参りました。

それを憲法に規定するという意味で、「加える」加憲という考え方をとっております。たとえば、公害やあるいは地球温暖化問題を通じて、良好な環境を保持するというのは、人間の生存、あるいは地球の存続に必要不可欠なものである。

これを「環境権」という人権として位置づけてはどうかと。これを脅かすものについては、政府にいろいろ要求ができる権利。あるいは個人の享受するものを国が邪魔しないという権利。そうしたものとして検討していく必要があると、これは一つの例として申し上げたいと思います。その他にも、新しい人権でいろいろ議論され得ることはあると思います。

また、地方自治の充実についての規定が十分ではありません。われわれは道州制を掲げておりますけれども、これらについても憲法で議論があってしかるべきと思います。

また、長年定着した自衛隊について、今の憲法9条の1項と2項は堅持したうえで、自衛隊の存在についてどう位置づけるか。あるいは国際貢献、これを憲法に規定を設けるべきか等も、加憲の対象として議論すべきだと考えております。

角谷:はい、有り難うございます。では、続いて渡辺さんにいきます。

「参院選で民主党と一部協力すると発表しましたが、民主党と組む狙いはなんですか?民主党の方には失礼かもしれませんが、今の民主党と組んでもあまりメリットがなさそうですが...」

埼玉の60代の男性からです。

みんなの党・渡辺:民主党と組むっていうことではないんですね。ただ単に、住み分けをきちんとやっていきましょうということで。いくつかお互いに候補者を出していない選挙区で、両方から出すよりもですね、「こことここはうちが出しますよ」ということを決めてですね、それで選挙戦をやった方が、31ある1人区で、自民党の全面勝利を阻止できるではないかというだけのことなんですね。

国会の中では、みんなの党はいろんな政党と組みます。例えば公務員制度改革だったら、野党時代の自民党と同じ改革法案を出しました。与党になったら、自民党はこの公務員改革法案を逃げちゃったんですね。ですから、こういうものは民主党と一緒に出すとかですね。道州制だったら維新の会と出すとかですね。いろいろな形で争点ごとに組む相手をかえていく。その延長線上に、選挙区の住み分けというのがあるというだけのことでして、選挙協力をやっている訳でもなんでもありません。

我々は争点ごとに組む相手を主体的に選んでいくというクロス連合構想を持っております。

■生活の党・日本共産党による「各党代表ユーザー指名質問」についての回答

角谷:はい、有り難うございました。続いて、今度は小沢さんへの質問です。

「先ごろ行われた都議選では、見事に当選ゼロで、次の参院選でも大苦戦が予想されます。つまり国民の支持を得ていないようですが、理由はどこにあるのか、ご自身を省みて、どう感じていらっしゃるか、率直なご意見をお聞かせ下さい」

千葉の20代の女性からです。

生活の党・小沢:私どもは民主党政権になりましてから、政権公約にない消費税の問題で袂を分かつことになりました。その結果小さな政党になり、また、いろいろな政党がそれぞれ候補者を出すという形になってしまいましたので、残念ながら議席は得られませんでした。

ただその中身を見てみますと、昨年末の総選挙でも決して自民党の票が増えたわけでもりません。その後の自治体の首長選挙では、ほとんど非自民の候補者が勝利しております。

そういうようなことを考えてみますと、国民の皆さんが、決して自民党政権を積極的に望んでいると言うことではないと思います。私どもはその意味で、国民の皆さんの自民党に代わる政権の選択肢となる、しっかりした受け皿を作らなければならないと、そのように思っております。その受け皿が出来さえすれば、国民は必ずそれを選択してくれると、そのように思ってまして、それに向かって努力したいと思います。

角谷:はい、有り難うございました。続いては、志位さんにいきます。

「共産党は改革提言の中で『アメリカのいいなりをやめ基地も安保もない日本をめざす』と掲げています。気持ちはわかりますが、韓国、中国、北朝鮮との関係が思わしくない中で、アメリカとの関係を断ち切るのは得策ではないと思うのですがいかがでしょうか?」

大分の30代の男性からです。

日本共産党・志位:私たちは、異常なアメリカ言いなりを正そうと言っております。そして、日米安保条約はその根源ですから、それは国民の合意で廃棄していこうということを言っておりますが、アメリカとの関係を断つというのは私達の方針ではありません。

それに代えてですね、本当に対等平等の関係での、日米友好条約を日米間で結んでいこう、本当の友人になろうというのが私たちの大きなビジョンです。実際、先ほど、東南アジアの国々の話をいたしましたが、東南アジアの国々はアメリカとの軍事同盟を解消した後、アメリカとの関係で反米になっているわけではありません。それぞれ友好な関係を築いているわけで、そういう関係をですね、日本も築いていくことが可能だと思っております。

それから確かに中国との関係で紛争問題があります。尖閣の問題などは、私たちは日本の領有の正当性は国際法上も歴史上も明らかだということをはっきり言っております。こういう問題、いろいろありますけれど、そういうことも含めてですね、外交交渉による冷静な解決が必要だと思います。

東南アジアでも、同じような領土問題が、中国との関係でありますけども、南アジア(南シナ海)行動宣言というのを結んでですね、問題をエスカレートさせずに、交渉によって、対話によって解決する枠組みを作っております。そういう枠組みを作りながら、日本の平和と安定を守っていくということは十分に可能だという風に考えています。アメリカと縁を切るわけでは、ありません。

■社会民主党・みどりの風による「各党代表ユーザー指名質問」についての回答

角谷:はい、ありがとうございました。続いては福島さんです

「党員が数人しかいない社民党ですが、なぜ議員の数を増やさないのでしょうか? あまり少ない人数では、政権を握ることもできないので、国を変えられないと思うのですが。」

東京都の30代の男性からです。

社会民主党・福島:はい。あの、国会議員をとにかく増やしたいという風に思っています。今度の参議院選挙、社民党は3議席以上、議席増をとにかく図りたいという風に思っています。なぜ増やさないか?増やさないんですか?とありましたが、いや、増やしたくて増やしたくてたまりませんので、参議院選挙で本当によろしくお願いします。

社民党のよさは2つあると思います。1つ目は、とにかくブレないということです。憲法9条をいかす、日本国憲法をいかしていく、ぶれません。脱原発、自然エネルギー促進。30年以上40年以上、まったくぶれていません。そして、くらしと雇用で立て直していく、ずっと雇用の問題にこだわって、ずっと地べたを這いずりまわってやってきました。そういうことで、ブレないというのがよさです。

2つ目が、社民党はリベラル勢力の要というか、いろんなところと政策の面で連携ができるということです。この間も社民党とみどりの風、生活で、総理の問責決議案を出し、次の日、民主党も、みんなの党も、維新の会も、新党改革も、共産党も、賛同してくだすって可決をいたしました。

(議員の)数は、多く、大きくないんですが、国会の中で有効な活用をぶれずにやり、多くのところに働きかけることができると思っています。脱原発基本法案も、他党に働きかけて国会に提出をしました。具体的に、きちっと政策を実現していくために頑張っていきます。リベラル勢力の要として、頑張ります。

角谷:はい、ありがとうございました。続いては、谷岡さんにいきます。

「原発の再稼働反対を公約として掲げていますが、現実的に原発に替わる代替エネルギーはなんだとお考えですか? 再生可能エネルギーはコストが高く、すぐにはムズカシイと聞きます」

宮城の30代の女性からです。

みどりの風・谷岡:はい、おっしゃるとおりです。これは、短期中期的なものと、長期的なもので考えければならないという風に考えています。

中長期的には、例えば少数力発電を含めて、ローカルでエネルギーの地産地消、たとえば地熱、風力、太陽光など、いろいろあろうと思いますし、バイオマスもあるでしょう。こういう自然資源を活用した方向へ変えて行かなければならないというふうに思っています。

しかし、すぐにそれができるか。これは中長期的には絶対に可能です。なぜならば、自然エネルギー、再生エネルギーを導入しているヨーロッパの各国など、年々その単価というものは下がっています。そして、むしろ原子力というものは高いものであるという風に私達は感じているからです。

しかし、短期中期的にはそれは難しいではないか。様々な形での今の特別会計など、原子力に投入されているものを置き換えるというようなことをやっていかなければなりません。しかし、火力発電を中心として、今は火力発電もずいぶん変わってきました。そしていま高度なもの、ガスコンバインですとか、オイルシェルですとか、そういうものを使うことによって、随分とCO2を減らすこともできている。こういうことをしっかりやっていかなければならない。

最後に一番大事なことは、国民の創意工夫、いま一歩の粘り、創意工夫ということで、省エネをしっかりやっていくということです。これは産業の製品でも、そういうのが次々出て行きますけども、なによりも国民生活の中で、この国民は楽しみながら工夫しながら、省エネをやることができる、そこに期待をしています。

角谷:はい、有り難うございました。各党へのユーザーからの質問ですから、いささか厳しい質問もあったかもしれませんけれども、ユーザーからの疑問ということで、それぞれの党にお応え頂きました。各党代表ユーザー指名質問を行わせて頂きました。

■社会民主党・生活の党による「児童ポルノ禁止法改正案」についての回答

角谷:さて、そのたくさんのメールをいただいた中でですね、このテーマはどうしてもという声が多数あったのが、先ほど安倍さんに少しお話しいただきましたけれども、ネットならではのテーマかもしれません。児童ポルノ禁止法改正案について、これの質問が各党どころか、どの党にも質問したいというふうな声が、多数寄せられていました。

まず簡単にこれまでの経緯とユーザーの反応をまとめます。5月29日に自民・公明・日本維新の三党が共同提出した児童ポルノ法改正案。会期中に一度も審議されてませんが、6月26日に衆議院の法務委員会で、継続審議が決まりました。写真やデジタル画像など児童ポルノの所持を禁止する「単純所持の禁止」や、漫画やアニメ、CGなどと性犯罪などとの関連性を調査研究するよう政府に求め、施行から3年後に必要な措置をとるなどとしたこの改正案について、現在ネット上では「表現の規制に繋がるのではないか」との議論が噴出しています。

さて、各党党首はこの問題、もちろん法案を提出している党もありますけれども、これについてどういうふうにお考えかと。これは福島さんから順に回って行きたいというふうに思います。1分程度でございますけれども、よろしくお願い致します。じゃあ、福島さんから。

社会民主党・福島:はい。児童ポルノは非常に問題で、確かに被害を受けたり、子供のときにそういう写真を撮られたことが、その人の心をすごく傷つけることなど大変問題です。子どもを食い物にしては絶対になりません。

しかし、この改正案には社民党は反対です。というのは、たとえば単純所持を処罰するということに、もしなれば、これは「麻薬とは思わなかった」「これは拳銃とは思わなかった」というのは言い訳になりませんが、児童ポルノの定義が曖昧なために、自分の持っているものが児童ポルノとは思わなかったということもあるわけです。

捜索で「持っている可能性がある」ということで入れば、どこにだって入ることも可能かもしれません。またCGやいろいろな物にすると、今までの児童ポルノ禁止法は、対象者が何歳かどうかってのでやっていたんですが、児童ポルノは(服が)はだけているとか、定義が極めて曖昧で、それが例えばアニメだと、それが本当に該当するかどうかの表現の自由との関係で問題があると思っております。

角谷:では、小沢さんお願いします。

生活の党・小沢:自民・公明・維新の三党の提出した案につきましては、私ども反対でございます。これは児童ポルノということを理由にして、さらにいろんな形で、いろんな分野で政府、官僚の規制を広範囲に強化していこうということに繋がる恐れがあると思います。

したがって、これは一つの理由は、表現の自由を阻害する可能性が大きいということ、それからまた、漫画やアニメなど日本発のこういったものは広く世界的に評価されておりますけれど、このことを損なう怖れもある、とまあこういうことから私どもとしては3党の案には反対を致します。

■公明党・民主党・自民党による「児童ポルノ禁止法改正案」についての回答

角谷:はい、有り難うございます。では、山口さんお願いします。

公明党・山口:子どもの人格や人権を損なうという弊害があまりにも大きいということであります。これは改正は必要であると思います。現代においては、こうした児童ポルノが国際的に流通をすると、情報が伝わるという時代の中で、国際社会から厳しい批判にされされているのもまた、事実であります。

表現の自由等については一定の配慮、慎重に行わなければなりませんけれども、そうした実害の大きさ。ここに目をつぶる訳にはいかないと、私は思います。

この改正案はきちんと審議をした上で、この規範を社会に示していくという取り組みが重要だと思います。この点で営業活動の自由などと混同してはならない面もあると私は思います。そうした点での子供の人権、人格をいかに尊重し守るかという視点は極めて重要だと思います。

角谷:有り難うございました。海江田さんお願いします。

民主党・海江田:子どもをやっぱり性的な虐待ですとか、性的搾取から守らなければいけないという考え方は、もちろんその通りだろうと思います。しかし今度出てきましたこの法案は、やはり問題が沢山あります。ですから、最低限でも私どもは修正をすべきだという考え方であります。特に「単純所持」というのは過去の何年にもわたって、それと知らずに持っていたということが罪になるというわけですから、それに対する安全装置はやはりしっかりつけなければいけないと思っています。

それから今お話になりました、漫画ですとかアニメですとか、これは実は漫画アニメそのものにはやっぱりこれ、被害を受ける、性的虐待を受ける子どもそのものがいないわけですから、これはやっぱりちょっと考えなければいけない。それからこの、アニメや漫画というのはまさに、クールジャパンで、これから日本がどんどん伸ばしていかなければいけないわけです。そこに若い漫画家達、若いアニメの作画家達が非常にやっぱり萎縮をしてしまうということになりますから、絶対、修正は必要です。

角谷:有り難うございます。安倍さん、ちょっと重複するかもしれないですけど、もう一度お願いします。

自民党・安倍:あの、まずですね。アニメやCG等々についてはですね、「表現の自由との関係で慎重にする」ということになっています。一方、これは単純所持についてではありますが、禁じるということなんですが、これは罰則とは別に話になりまして、禁じないと商業的に販売をしているものについては、これはダメだったのですが、それだけではなくて、国際的な規制の流れにおいては、単純所持においても子どもたちをポルノ産業から守ることをきっちり進めていこうという流れになっていることも、忘れてはならないのだろうなと、こう思っています。

■みんなの党・日本共産党・みどりの風による「児童ポルノ禁止法改正案」についての回答

角谷:はい、有り難うございます。それでは、渡辺さん。

みんなの党・渡辺:児童ポルノの被害者は子どもたちでありますから、子どもたちの人権をどうやって守るかは、さらに検討しなければいけないと思います。今回の法律は問題点が3つあります。

第一は漫画やアニメが規制されようとしていること。本来の趣旨とは外れて規制されたら、これはかないません。漫画家や出版社の自主規制によって、漫画・アニメの文化が廃れる恐れもあります。また憲法21条に抵触する可能性も出てまいります。

第二番目。単純所持が禁止されていますが、検察・警察による恣意的な捜査を可能にしてはいけません。また、意図しない所持による逮捕という問題があります。第三には検索エンジン会社による運用が難しい、と。幅広くブロッキングせざるを得ない状況であります。こういった問題があります。

角谷:はい、有り難うございます。志位さんお願いします。

日本共産党・志位:児童ポルノはですね、子どもに対する最悪の虐待行為であって、大人の責任で根絶しなければならないのは、これは当然だと思います。

ただ、その方法はですね、今、インターネット上に流布されている児童ポルノは、そのほとんどが現行法で取り締まることは可能です。一方ですね、児童ポルノ法で単純所持を一律に規制したり、アニメや漫画などの創作物も規制対象にするということになりますと、これは実は児童ポルノ問題の解決に役に立たないばかりか、表現の自由あるいは、人権の侵害、これにも繋がってきますので、私達は反対です。

角谷:はい、有り難うございます。では最後、谷岡さんお願いします。

みどりの風・谷岡:はい、私が民主党時代に作りました民主党案には賛成ですが、今回出されている法案には全く反対です。志位さんがおっしゃったように、現行法で取り締まれる部分、これは陣容でありましたり、あるいは予算をつけることによって、足りない部分を補えばほとんどカバーできます。

そして問題なのは、日本のクールジャパン、これの原動力になっているサブカルチャーというものを破壊してしまう可能性があるということです。たとえば、コミケの問題を考えてみましょう。コミケというのは本当に多くの人々を動員している。そして、プロではない、これから漫画家を目指すような人たちがいっぱいやっている。それはコピーをする、コピる、そして、パロディで、パロる、こういうところから始まる。

そのパロディの中には、言ってみればある意味で性的な部分を含んだりするようなギャグというものはあります。こういうものが廃れてしまうと、日本のサブカルチャーというものは成り立たないんです。ですから、この非存在青少年を含めたような対象というのは、全くあり得ない話だと思っています。

■エンディング(各党党首によるネット党首討論会まとめ)その1

角谷:はい、有り難うございました。この問題について各党の党首から、それぞれご意見をいただきました。さて、もう間もなく9時になろうとしております。そろそろこの討論も終盤でございますが、いずにしろ限られた時間の中で、各党の考え、各党のこれからの日本を作っていく未来像、色々なものがすこしずつ分かってきた、という風に思っております。同時にこれが選挙でどういうふうに有権者に反映されて、そしてそのあと、国政に活かされるかと、今後の問題だというふうに思っております。

では、最後に大変に恐縮です。30秒ずつになりますけれども、一言ずつ、このネット討論の感想でも、それからネット選挙解禁に向けてでも、結構でございますけれども、いま番組を見ているユーザーの皆さんに一言ずついただければと思います。

議席の小さい順で行くことになっているそうでございます。まずは谷岡さんからです。よろしくお願いします。

みどりの風・谷岡:はい、この選挙、本当にこれから日本がどんな国になっていくのか、ポスト3.11の政治はその前の政治と同じでいいのか、そして主権者と国との関係は今のままでいいのか、今は津波で家を失った人、そして原発の被災者になっている人たち、この人達を置き去りにしたような形で、なかったことにしてしまっていいのか。新たな価値観というものを問わなくていいのか。この選挙、それが問われています。そのために「みどりの風」頑張って参ります。皆さん、よろしくお願いいたします。

角谷:はい、有り難うございました。続いて、福島さん、よろしくお願いします。

社会民主党・福島:強い国より、優しい社会を目指します。今、20代の死因の半分が自殺です。こんな社会が優しい社会でしょうか。若者と女性をしっかり応援していきます。また今度の参議院選挙は、私達が日本国憲法を持ち続けることができるかどうかが、まさに問われる選挙です。生存権、幸福追求権、表現の自由、平和的生存権、そして戦争をしない国。これが私たちが持ち続けることができるように、社民党へのご支持をお願いします。

角谷:はい、ありがとうございました。志位さんお願いします。

日本共産党・志位:2つの役割を大いに発揮していきたいと思います。1つは対決者の党としての役割です。いまアベノミクスの問題にしても、原発の問題にしても、憲法の問題にしても、安倍内閣の進んでいる方向に危機感や不安感を持ってらっしゃる方は沢山いらっしゃると思う。そういう方々にとってですね、最も頼りになる対決者の党としての頑張りをやりたい。同時にですね、打開策をしっかりと提示する、建設者の党としての役割も果たしたいと、思っております。

角谷:はい、有り難うございます。小沢さん、お願いします。

生活の党・小沢:日本に政権交代可能な、民主主義を定着させること。それが私の43年間の政治目標でありました。昨年末、自民党政権になりましたけれども、次の総選挙でもう一度国民サイドの政権を作らねばならない。そのための第一歩として、まず、この参議院選挙で非自民の各候補者・政党が、是非とも皆さんの支持を得なければならない、と考えております。

■エンディング(各党党首によるネット党首討論会まとめ)その2

角谷:有り難うございました。渡辺さん、お願いします。

みんなの党・渡辺:日本は本来、自由社会であり、民主主義の社会なんですね。ところが、昭和15年ごろに出来た国家社会主義の体制、例えば旧電力体制とかですね、官僚統制、中央集権が延々と続いている。これが大問題であります。みんなの党は、徹底した自由社会、民主主義を貫いて参ります。テコの原理によって、大きな政治を動かして参ります。

角谷:はい、有り難うございました。はい、山口さんお願いします。

公明党・山口:いま国民の皆さんは政治の安定を求めていると思います。それは昨年の総選挙、都議会議員選挙でも示された、一定の流れです。連立政権でお互いの政党の持ち味、自民党と公明党の持ち味を生かして、力強い経済の再生と被災地の復興を進めていきたいと思います。同時に、国民の目線に立った声をしっかり掴んで、それを政権に反映させるということも重要であります。まさにここに、政権与党における公明党の役割があると考えます。

角谷:はい、有り難うございました。海江田さん、お願いします。

民主党・海江田:日本の政治にとって大事なことは、与党が間違えたとき、与党が暴走したとき、別のもう一つの選択肢があることだと思います。民主党は3年3カ月の与党の経験があります。そしていま、野党第一党です。ですから、その意味では自民党に代わるのは、私どもしかないと思っております。もちろん、私たちは3年3カ月の間にいろんな反省もしております。しかし、経験もあります。どうぞ民主党に、力を与えてください。

角谷:はい、有り難うございました。では、安倍さん、お願いします。

自民党・安倍:政治が変わり、経済も動き始めました。そして、復興もだんだん加速しています。さらにそれを前に進めていくために、ねじれを解消していかなければいけません。もう少し詳しいことについては、自民党の公式アプリをぜひダウンロードしていただいて、中身をよく見ていただきたいと思いますし、これはリアルタイムで、私達がどういう選挙活動をしているかということが分かる仕掛けになっています。よろしくお願いします。

角谷:はい、有り難うございました。本日は各党党首の皆さんに、お忙しい中、一同に集まって頂きました。いろいろな話を聞けました。有権者、またユーザーからの声を直接、党首に当てる、ぶつけるということもできました。さて、放送を見ていらっしゃる皆さん、どんな感想をお持ちでしょうか。書き込み、映りますか?

いろいろ書き込みが出てますね。「前回より良かった」って何がどうなのかわかりませんけれど、そういう声もありますね。「短いよ」というのもあります。「面白かった」「良かったです」と。いろいろといただきました。有り難うございました。こんなわけで、参議院選挙目前です。そしてネット選挙解禁の直前ということになりますけれども、ニコニコ動画ではこのネット党首討論を行わせて頂きました。これを今後の選挙の選択の一つの材料に使っていただければ、というふうに思っております。では、ネット党首討論、ここで終了させて頂きます。どうも有り難うございました。

(了)

◇関連サイト

・ネット党首討論会(2013年6月28日)全文書き起こし(3/4)

・[ニコニコ生放送]ネット党首討論会・オープニングから視聴 - 会員登録が必要

・ネット選挙参院選2013 - 特設ページ

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