国立天文台は7月31日、ハワイ島の山頂に設置してある「すばる望遠鏡」のカメラを大幅に性能アップし、アンドロメダ銀河の全体像を一度に撮影することに成功したと発表した。アンドロメダ銀河は地球からの距離が約230万光年と近く、日本などから見える銀河としては最大。視野が狭い従来の地上大望遠鏡のカメラでは、その姿を一度に撮影することが不可能で、これまでは部分的に撮影した画像を貼り合わせていた。
新たに設置されたカメラの名前は、「ハイパー・シュプリーム・カム」。MSN産経ニュースによると、全長3メートル、重さ3トンの超巨大デジタルカメラだ。画素数は8億7000万画素もあるという。
従来の8千万画素のカメラでは満月よりやや大きい範囲が見えていただけだったが、視野が7倍近くに広がった新カメラは満月9個分の広さを撮影できる。浜松ホトニクスやキヤノン、三菱電機など日本のメーカーの技術力を結集した成果だ。
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新カメラが、宇宙最大の謎である暗黒物質や暗黒エネルギーの解明に一層役立つことを期待したい。
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