『あまちゃん』経済効果は約33億円 「観光客も2倍」と試算

『あまちゃん』の経済効果は約33億円増、観光客も2倍に増えるーー。民間シンクタンクの岩手経済研究所が、NHKの連続テレビ小説『あまちゃん』による岩手県経済への波及効果試算を発表した…
時事通信社

『あまちゃん』の経済効果は約33億円、観光客も2倍に増えるーー。じぇじぇ。

岩手銀行系のシンクタンク・岩手経済研究所は、NHKの連続テレビ小説『あまちゃん』による岩手県経済への波及効果が、今年度だけで32億8400万円に上るとの試算を発表した。

同研究所は、今年5月のゴールデンウィーク期間中の観光客数などを元に、ドラマのメインロケ地である久慈市に今年度に訪れる観光客数が、昨年比で2倍の68万8千人になると試算(34万4千人増)。これらの観光客が、食事代、交通費、おみやげ代などで30億6400万円ほど消費すると推計した。

これらの消費によって、食事やおみやげの原材料など、県内の生産が20億9600万円増加し、また新たに465人分の雇用が生まれると予想。さらに、これらの生産増や雇用が増えることで、県民の所得が増え、更なる消費に繋がるなど含め、全体で約33億円との計算になった。

この額は他のドラマと比べてどれぐらいの規模なのか。既に経済波及効果についてレポートが出ているテレビドラマと比較してみよう。

■NHK 連続テレビ小説

■NHK 大河ドラマ

こうしてみてみると、あまちゃんは、視聴率が抜群に良い割には、経済波及効果は物足りないとも感じる。

しかし、心配することはない。これらは、推計時期がドラマ放映前であったり、観光客の推定方法が違うなど、“ばらつき”があることが理由なのだ。

例えば、『てっぱん』の広島県に関する推計は、ドラマの放送直後に発表されたものである。その後の調査で、広島県の2010年度の観光客数は、前年度に比べて47万人増えていたことがわかった。しかしこれは、日銀広島支店が推計した92万人増という数字の約半分である。

日銀の試算が実際とここまで違うのは、経済波及効果推計のもととなる観光客の増加数を、それまでにドラマの舞台となった都道府県における観光客の増加割合を元に計算している点が大きいと、和歌山大の大井達雄准教授は指摘している。大井准教授の試算によると、2011年に放送されたNHK連続テレビ小説『カーネーション』による大阪府の経済波及効果は16億円だったとされる。

今回の岩手経済研究所の試算では、久慈市のみの観光客数増を対象としていることから、日銀の試算などより、大井准教授の試算方法に近いと考えられる。『カーネーション』と比べると、『あまちゃん』の経済効果は約2倍。これだけをみても、『あまちゃん』の健闘ぶりがよく分かるのではないだろうか。

共同通信によると、同研究所は、『あまちゃん効果』を一過性にせず、県として今後につなげる取り組みが必要と指摘しているとのこと。テレビドラマの経済波及効果のマイナス面は、観光需要が一過性のものとなり、ドラマ終了後の集客が大幅に落ち込む点にあるとされるが、この点を懸念しているものとみられる。

では、ドラマ終了後も、地元の経済効果を持続させるにはどのようなことが考えられるだろうか。一例として、ユーザーによる2次創作ドラマの作成なども考えられるのではないだろうか。

地域の活性化にドラマを利用するということを、あなたはどのように考えますか。ぜひアイディアをお寄せください。

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