アップル社は9月20日(米国時間)、「iPhone 5S」を発売した。待望の新機種を誰よりも先に入手したいと願い、店の前で何日も前から並び待ち続けた多くの人々にとって、興奮が最高点に達する日だったことだろう。
だが、そこまでする価値はあるのだろうか?
この質問への答えは、「誰に問うか」で違ってくるだろう。冒頭のショートフィルムは、独立系の映画制作者ケイシー・ナイスタット氏によるものだ。同氏がインタビューした人たちの中には、14日間も路上で待ち続けた人や、海外から来た人、ゴミ袋の中で仮眠をとっていた人などもいた。そして、行列に並ぶ人たちの大半は、同氏が尋ねた単純な問いに、明確に答えることができなかった。それは、「なぜ?」という問いだ。
彼らが確実にわかっていたことは、長い間待った成果として手に入れるべきiPhoneの色がゴールドであることだ。けれども、この色の機種は多くの販売店で数分で売り切れになってしまい、長い時間並んで待ったにも関わらず、望みの色が手に入らない者もたくさんいた。
Advertisement
「愚者のゴールド(fool's gold)」と呼ばれる黄鉄鉱を思い出すと言ったら、叱られるだろうか?
[Harry Bradford(English) 日本語版:ガリレオ]
関連記事