佐賀県武雄市図書館で指定管理者となっている「カルチュア・コンビニエンス・クラブ」(CCC)と全国約390カ所の公共図書館で運営業務の委託を受けている「図書館流通センター」(TRC)の2社による共同運営体が、神奈川県海老名市立図書館の指定管理者候補になっていることが明らかとなった。海老名市議の永井浩介議員が11月11日に自身のFacebookやブログで報告したもの。海老名市では今回、指定管理者を募集している市立図書館2館のうち、中央図書館を改修し、2015年秋にリニューアルオープンを計画。創意工夫のある指定管理者を募集していた。2社による指定管理者が実現した場合は、スターバックスの併設や「Tカード」導入で話題となった武雄市図書館のように注目を集める図書館となりそうだ。
永井議員は公式ブログに11日、「ワクワクする図書館へ!」という記事をエントリーした。「議員全員協議会」での報告事項として、指定管理者について以下のように触れている。
海老名は凄い事になります!
前から取り組んでいる図書館について。
指定管理導入は決定していますが、どこの業者が入るかが見えてきました!
今、佐賀県の武雄市の図書館がTSUTAYAなどのCCCが運営し、全国的な注目を受けております。
またCCCにおいては賛否両論ありますが、今回海老名市はその勢いのあるCCCとノウハウの面でも日本一と感じているTRC(図書館流通センター)の共同運営体が候補者としてなっています!(お互いの良い部分を有効に活用して欲しいです)これは全国初では無いでしょうか?
改築もあり、もちろん武雄市のようにカフェも入ります!
また、本の宅配やコンビニ返却なども可能になる予定としている。
CCCは、初めて指定管理者となって武雄市図書館を4月にオープンした。Tポイントカードの導入などで図書館界を中心に批判を呼び、10月に開催された図書館界最大のイベント「図書館総合展」でも、公共図書館としてのあり方をめぐって激しい議論となっていた。しかし一方で、武雄市図書館は開館半年で入館者50万人を突破、県外からも誘客するなどの実績を上げており、CCCは宮城県多賀城市がまちづくりの中核として2015年にオープン予定の市立図書館でも連携するなど、図書館の運営委託の全国展開を進めている。
ハフィントン・ポストが海老名市に取材したところ、「現在、指定管理者の候補者を選考中」とのことで、指定管理者は12月の市議会で正式に決定されるという。
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