■スノーデン容疑者がブラジル議会の捜査に協力の意向、亡命求め
米国家安全保障局(NSA)の元契約職員、エドワード・スノーデン容疑者は、ブラジルでのNSAの監視活動について同国議会が捜査を進めていることに関し、協力する意向を示した。現地紙フォリャ・ジ・サンパウロが、同氏がブラジル国民に宛てた公開書簡を掲載した。
Advertisement
書簡でスノーデン容疑者は、「私は適切で合法な範囲で協力する意欲を表明しているが、残念なことに米政府は私の活動を制限することに力を尽くしている」とした。
スノーデン容疑者はロシアに一時亡命中。同氏はブラジル政府に亡命を申請したことがあるが、返答は得られていない。
スノーデン氏は、「一国家が永続的な政治亡命を許可しない限り、米政府は私の発言に干渉し続けるだろう」とし、ブラジル政府への協力には亡命の許可が交換条件になることを示唆した。
[サンパウロ 17日 ロイター]
■スノーデン容疑者の亡命は検討していない=ブラジル政府
ブラジルでの米国家安全保障局(NSA)の監視活動について同国議会が進める捜査に協力する意向を示したNSA元契約職員のエドワード・スノーデン容疑者について、ブラジル政府は17日、亡命を認めることは検討していないと明らかにした。
Advertisement
ブラジル外務省のスポークスマンは、同国政府はスノーデン容疑者が6月にモスクワに到着して以来、同容疑者から正式な亡命申請を受けていないと説明。正式な申請がない場合は亡命は検討されない、と語った。
これに先立ち、17日付の現地紙フォリャ・ジ・サンパウロはスノーデン容疑者がブラジル国民に宛てた公開書簡を掲載。同容疑者はこの中で、ブラジルでのNSAの監視活動に関する同国の捜査に協力する意向を示していた。
[ブラジリア 17日 ロイター]
関連記事