街を行く魅力的な犬たちを取り上げるストリートフォト・ブログ「The Dogist」は、写真家のイライアス・ワイス・フリードマン氏が、2013年10月に、ウィーンの街で1匹のボクサーのスナップ写真を撮影したことから始まった。
しかし、The Dogistのルーツはもっとずっと前、フリードマン氏がまだ10歳の時に、一家で飼っていた2匹のラブラドール・レトリバーの写真を撮ったころに遡ると言っていいだろう。
自分の作品の鍵は「表情豊かな顔」にあると、フリードマン氏は米ハフィントンポストに語る。「幸せや、悲しみ、好奇心――犬を写真に撮ると、嘘偽りのない表情が撮れる」というのだ。
フリードマン氏がこのブログを始めたきっかけは、自分がインスタグラムに載せた犬の写真が、ほかに投稿したどの写真よりも、はるかに大きな注目を集めていることに気づいたことだった。
構図と美しい光の加減を見抜く力を持つフリードマン氏の写真は、ストリートで見かけたおしゃれな人たちを撮影する人気ブログ「The Sartorialist」をお手本にしている――フリードマン氏はただ、カメラのレンズを数十センチ下げて、地面に近づける。真新しいテニスボール(と膝当て)が、犬の注意を引くのに役立つという。
1年前に仕事を解雇されたフリードマン氏は、今は、自宅があるニューヨーク市で、四六時中犬を追いかけている。このブログを通して、ニューヨークのテック業界の知己も増えてきており、楽しいとのことだ。The Dogistは寄付で成り立っている。
フリードマン氏は、今後はニューヨーク市以外の「カリスマ的にクールな犬」たちも登場させたいと考えている。「最初はすべての犬種を撮影したいと考えていたが、いまは、すべての犬たちを撮影したいという気持ちになっている」と、同氏は説明する。
「どの犬もそれぞれに個性がある。魅力的な写真によって、飼い主がいず、シェルターで世話を受けている犬が貰われて行く可能性が大きくなるかもしれない。それに、犬を飼っている人々も、自分の犬のすばらしさを、より一層認識してくれるかもしれない」
[Sara Boboltz(English) 日本語版:ガリレオ]
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