1月2日、新年恒例の一般参賀が皇居・宮殿の東庭で行われた。天皇、皇后両陛下は、皇太子ご夫妻、秋篠宮ご夫妻らとベランダに立ち、笑顔で手を振って祝意に応えられた。時事ドットコムなどが報じた。
天皇陛下は皇后さまや皇太子ご夫妻、秋篠宮ご夫妻ら皇族方とともに長和殿のベランダに立ち、「本年が国民一人ひとりにとり、安らかな穏やかなものであることを願っています。年の初めに当たり、わが国と世界の人々の安寧と幸せを祈ります」とあいさつされた。
(時事ドットコム『「世界の人々の安寧と幸せを」=皇居で新年の一般参賀』より 2014/01/02 11:50)
宮内庁によると、2日は午後2時過ぎまで、5回の一般参賀が行われることになっている。
お出まし(予定)
○第1回及び第2回は,天皇皇后両陛下,皇太子同妃両殿下始めお出ましになれる成年の皇族方
○第3回以降は,天皇皇后両陛下,皇太子同妃両殿下,秋篠宮同妃両殿下,眞子内親王殿下
第1回 午前10時10分頃
第2回 午前11時00分頃
第3回 午前11時50分頃
第4回 午後1時30分頃
第5回 午後2時20分頃
(宮内庁「平成26年 新年一般参賀要領」より)
一般参賀の閉門時刻は午後2時10分となっているので、時間に余裕を持ってほしいと宮内庁は参賀者へ注意を呼びかけている。
お正月は、天皇陛下らにとって、激務の時期だ。天皇陛下は1月1日の朝5:30から、年災をはらい幸福無事を祈る「四方拝」という儀式を行う。その後も、国民の繁栄と農作物の豊作を祈願する「歳旦祭」や、皇族方や首相などから新年のあいさつを受けられる新年祝賀の儀などが続く。
なお、天皇陛下は1月1日、新年に当たり次のようなご感想を述べられている。
平成26年 天皇陛下のご感想(新年に当たり)
東日本大震災から3度目の冬が巡ってきましたが,放射能汚染によりかつて住んでいた地域に戻れずにいる人々や,仮設住宅で厳しい冬を過ごす人々など,年頭に当たり,被災者のことが改めて深く案じられます。
昨年も,多くの人々が様々な困難に直面し,苦労も多かったことと察していますが,新しく迎えたこの年に,国民皆が苦しい人々の荷を少しでも分かち持つ気持ちを失わず,助け合い,励まし合っていくとともに,世界の人々とも相携え,平和を求め,良き未来を築くために力を尽くしていくよう願っています。
雪の深くなる季節,屋根の雪下ろしの事故には十分に気を付けてください。
本年が,我が国の人々,そして世界の人々にとって幸せな年になることを祈ります。
(宮内庁「天皇陛下のご感想(新年に当たり):平成26年」より 2014/1/1)
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