韓国の朴槿恵(パククネ)大統領が1月6日、新年の記者会見に臨んだ。外遊や訪問国メディアとの会見を除けば、国内では就任以来初の会見となる。
聯合ニュースによると、2年以上首脳会談が開かれていない日本との関係について、靖国神社に参拝した安倍晋三首相ら日本側の歴史認識に問題があるとの認識を改めて示して日本を批判、態度の変化を日本側に求めた。
「日本は、北東アジアの平和と繁栄に重要な隣国と考えている。私は就任以来、韓日関係の発展を望んできた。
両国間の信頼形成の基礎となる正しい歴史認識、それについて誠意ある姿勢を見せることを強調してきた。
韓日関係は村山談話、河野談話を基礎にずっと続いてきた。最近になって、韓国はそうしようとしているのに、それを否定する言動が出るので、両国の協力関係がしばしば壊れる状況が作られている。
両国の協力が拡大されなければならない重要な時期なのに残念だ。私は今まで韓日首脳会談についてしないと言ったことはない。しかしこの首脳会談は、両国関係発展に役立つ結果をもたらさなければならないため、事前に十分な準備がなくてはならず、そういった準備のもとで進められなければならない」
一方、同ニュースによると、中国との関係は「いつよりも緊密な協力関係を構築して、実質的な戦略的協力の同伴者関係を発展させている」と評価、2013年末に中国が設定した防空識別圏の問題についても「間違えば北東アジアの危機をもたらす困難な状況だったが、粘り強く関係改善をした結果、この問題もうまく解決できた」と評価した。
また、MSN産経ニュースによると、南北関係については、今年を朝鮮半島統一の基盤を構築する年と位置づけ、その障害となる北朝鮮の核問題を「周辺国と緊密な協力を通し解決に努める」と述べた。
昨年12月の張成沢国防副委員長の粛清後、北朝鮮の情勢が不安定化している可能性に触れ、「あらゆる可能性、シナリオに備えなければならない」とし、安保体制強化の必要を訴えた。
一方で、北朝鮮への人道支援については、継続する考えを表明。今月末からの旧正月に合わせた離散家族再会を北朝鮮に呼びかけた。
(MSN産経ニュース「韓国大統領が日本批判、「関係損なう動き」、新年の記者会見で 」より 2014/01/06 11:40)
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