韓国大統領府報道官は4月2日、ソウル北方と黄海の北方限界線(NLL)に近い白翎島(ペンニョンド)で相次いで墜落しているのが見つかった無人機について、「北朝鮮が飛ばしたとみて(対応を)検討している」と語った。統一省副報道官も同日の記者会見で、「北朝鮮の仕業だと関係部署が確認した」と述べた。47NEWSなどが報じた。
1機は3月24日にソウル北方で、もう1機は31日に黄海のペンニョンドで墜落した。ペンニョンド付近では同日、北朝鮮が海に向けて射撃訓練を行い韓国軍が応射しており、北朝鮮が無人機で同島の韓国軍施設や装備配置を偵察していた可能性がある。
政府筋は、2機は「北朝鮮が空中撮影のため開発した試験用の無人偵察機だ」と指摘した。
(47NEWS「韓国領で墜落、無人機は北朝鮮製 2機とも軍施設偵察か」より 2014/04/02 11:58)
2日付の韓国紙・中央日報は、無人機に搭載されたカメラが大統領府や軍施設を撮影していたと報じた。
この無人機はまた、青瓦台(チョンワデ、大統領府)を近接撮影しながら高度を下げたことが確認された。調査チームによると、無人機は24日午前8時から坡州付近で写真の撮影を始めた。続いて統一路に沿って約300メートルの高度で飛行し、約20分で青瓦台付近に到着した。この地点から無人機は徐々に高度を下げた。
調査チームの関係者は「無人機が撮影した青瓦台の写真は衛星写真よりはるかに鮮明で、1メートル以内の物体を識別できるほどだった」とし「写真で大統領の宿所がある官邸まではっきりと区分できた」と明らかにした。
(中央日報「北朝鮮の用語が書かれた無人機、韓国大統領官邸を撮影」より 2014/04/02 08:33)
北朝鮮は3月31日に大規模な砲撃訓練を行い、白翎島沖の韓国側海域に砲弾を飛ばしていた。
韓国国防省提供
【関連記事】
関連記事