77歳の女性ボディビルダー【動画】

年齢など、ただの数字にすぎない。人間はそんなものに縛られないで生きることができる――その証拠がほしいと思ったことはないだろうか。

年齢など、ただの数字にすぎない。人間はそんなものに縛られないで生きることができる――その証拠がほしいと思ったことはないだろうか。

アーネスティン・シェパードさんがその証拠だ。平らなお腹、引き締まった腕、健康そのものという彼女が70代後半だなんて信じられるだろうか。正確には77歳だ。

「タイム」誌の記事によると、その体格の素晴らしさもさることながら、シェパードさんは、56歳になるまでトレーニングをしたことがなかったというのだから驚きだ。

シェパードさんと姉のミルドレッド・ブラックウェルさんが体を鍛えようと決めたのは、2人で水着を試着して、鏡に映った自分たちの姿にがっかりしたときだった。そこで2人は、一緒に世界最高齢のボディビルダーを目指そうと決めた。

ところがその後、ミルドレッドさんは亡くなってしまった。シェパードさんはひどく落ち込み、高血圧に不安発作、逆流性食道炎にうつ病を患ってしまう。

そうした苦しみのなかで、ある日、ミルドレッドさんが夢枕に立った、とシェパードさんは語る。ミルドレッドさんは彼女に「起きなさい」と語り、ボディビルダーになるという夢を追い続けるよう励ましたのだという。

シェパードさんはそれに従い、2010年には「世界最高齢の女性ボディビルダー」としてギネスブックの認定を受けた。(2012年からは当時77歳のエディス・ウィルマ・コナーさんが女性の最高齢ボディビルダーとなっている)。

ボディビルディングを始めて以来、健康状態は劇的に改善されたという。「いまは、高血圧の薬も、不安障害の薬も、逆流性食道炎の薬も飲んでいません。外に出てランニングやウォーキングをするようになったら、うつ病や不安は自然となくなりました」

シェパードさんの日課は、午前2時30分に目を覚まし、聖書の祈りを捧げることから始まる。卵の白身10個分のスクランブルエッグとクルミを少々食べ、水を500ccほど飲む。歌をうたいながらランニングとトレーニングを行なう。メリーランド州のジム「エナジー・フィットネス」では、クラスも受け持っている。

「クラスは10名からスタートしました。その後人数が増え続け、朝のクラスでは、参加者が室内に入り切れない時もあります」とシェパードさんは話す。

「クラスの参加者には、高齢の女性だけでなく、男性もいます。参加者たちに私はこう言うんです。“年齢はただの数字にすぎない。あなたは健康になれる”って」

冒頭の動画は、アメリカのTV番組「Oprah Prime(オプラ・プライム)」にシェパードさんが出演し、年齢の悪影響を否定するモットー等を紹介してくれた際のものだ。また、文末の動画は、健康情報誌「Prevention」が、シェパードさんを紹介するために制作したものだ。

[Lisa Capretto(English) 日本語版:遠藤康子、合原弘子/ガリレオ]

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