ロシアのプーチン大統領は4月10日、ウクライナがロシア産天然ガス代金を滞納している問題で、ヨーロッパ各国首脳に書簡を送り、ウクライナが月ごとに全額前払いに応じなければ供給を削減あるいは停止すると警告した。タス通信の報道として、47NEWSなどが伝えた。
大統領は書簡で、ウクライナへのガス供給が止まれば、同国経由の欧州向けガス輸出にも影響が及ぶ事態に「極めて深刻な懸念」を表明したという。
(47NEWS「ロシア、ガス供給停止も 大統領、欧州首脳に警告」より 2014/04/11 00:46)
ウクライナ情勢をめぐって対立する欧米諸国をけん制するねらいがあるものと見られる。
ヨーロッパは、天然ガスのおよそ4分の1をロシアからの輸入に頼っており、そのおよそ半分をウクライナ経由で輸入しているため、2006年と2009年にロシアがウクライナ向けのガスの供給を停止した際には、大きな影響が出ました。
(中略)これについてアメリカ国務省のサキ報道官は10日の記者会見で「ロシアがウクライナを威圧するための道具としてエネルギーを使おうとしている」と述べ、ロシアを非難しました。
(NHKニュース「ロシア 欧州各国にガス供給停止と警告」より 2014/04/11 06:48)
■ウクライナ国境「ロシア部隊は4万人」
一方、北大西洋条約機構(NATO)のラスムセン事務総長は4月10日、訪問先のチェコで記者会見し、ウクライナ東部との国境付近に集結したロシア部隊は4万人規模だと述べるとともに、ロシアに改めて撤退を呼び掛けた。
事務総長は「約4万人のロシア部隊がウクライナ国境沿いに集められている。訓練ではなく、戦闘の用意をしている。われわれは日々、衛星画像を見ている」と指摘。「ロシアが対話を行うことに真剣なら、第一歩は部隊の撤退だ」と強調した。
(時事ドットコム「ロシア部隊は4万人=ウクライナ国境-NATO総長」より 2014/04/10 22:10)
NHKニュースによると、NATOは、ポーランドやルーマニアに早期警戒管制機(AWACS)を派遣したほか、アメリカ軍がバルト3国に戦闘機を増派するなどロシア軍の動きに警戒を強めている。
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