旅の達人が守っている16のこと

だれもが旅行の基本的なルールを知っている (予約しないと泊まれない! 荷物は詰め過ぎるな!)。でもそれは何年も仕事-旅行-仕事-旅行と繰り返すうちにだんだんすり減ってきて、単なる空呪文、旅行時の退屈な習慣へと変わっていき、もはや新たな経験の役には立たなくなる。

だれもが旅行の基本的なルールを知っている (予約しないと泊まれない! 荷物は詰め過ぎるな!)。でもそれは何年も仕事と旅行を繰り返すうちにだんだんすり減ってきて、単なる空呪文、旅行時の退屈な習慣へと変わっていき、もはや新たな経験の役には立たなくなる。

旅の達人たちは違う。壮大な旅行への熱い思いを抱き続け、いつも新鮮な気持ちで旅に出かけるのだ。最新の賢明な旅行のルールを素早く取り入れて、時代遅れのままにしたり安易さに流されたりはしない。

達人に学ぼうではないか。そして次の旅行を素晴らしく新鮮なものにしよう。

1. 旅行の2か月前に予約する

飛行機の予約に熟達した人たちによると、国内線の航空機のチケットは平均して出発のちょうど54日前に一番の安値になるそうだ。この54日前に気づかなくても、旅行日の通常104日から29日前までのあいだに予約をしよう。この 「最適予約期間」 なら、一番の安値が得られる。

2. 旅行中は仕事から離れる。

「人は望む以上のことを成し遂げることはできない」 と、仕事を辞めて一年間旅に出たクレイトン・B・コーネルは言う。「もし旅に出かけるなら、旅のことのみを考えるべきだ。見るべきものはたくさんあるし、行く先々で思いがけない冒険に遭い、思いもよらないことが待ち受けているだろう。そのために旅に出るのではなかったのか。」

3. 80/20のルールに従う。

荷物を詰める際に、その重さが10キロを超えたらその1キロ1キロがあなたの動きの邪魔をする、とコーネルは付け加えて言う。必要と思うもの中からたったの20%を選んで持っていけば、旅先で遭遇する事態の80%には間に合うのだそうだ。「あらゆる事態に備えて荷物を詰めるなんて、自殺行為だ」

4. スラングを学ぶ。

旅先の国の言葉を二言三言覚えていけば、その土地の人々はあなたがいかにその土地を思っているかを知るので、旅先で出会う人々から敬意を集めることになる。「(土地の言葉が) わかればお互いに大きく理解し合える」 とジャーナリストのホイットニー・リシェルが書いている。「スラングを使えば土地の人との会話が俄然楽しくなる」

5. ネットには繋がないこと

アメリカ人の38%は休暇中でもeメールのチェックを欠かさないそうだ。でも旅の達人はそんなことはしない。テクノロジーから解放された旅が精神の健康を保つのにどれほど大切かを知っているからだ (メラトニンの生産が加速され、満足感が増え、家に帰ってからも長期にわたって集中力を持続できるようになる)。旅の達人たちは飛行機に乗る前までに、重要な連絡は済ませて留守番メッセージに切り替え、旅行中は携帯電話で呼び出されないようなアプリを使うのだ。

6. 一人で出かける。

そうすれば気が滅入らないだけでなく、旅の達人にすれば人とのつながりを強固にでき、訪ねることができる友達の数を世界中で増やすことができるのだ。

7. 旅行用グッズは要らない。

旅行用に小さな歯磨き粉を買って空になるごとに入れ直すより、普段の大きなのを持って行けば1ドル、そして結局何百ドルも節約ができる。旅行用グッズはたくさんあるのだが、ネックレスを仕舞うにはラップ用フィルムで間に合うし、いつも使っているUSBケーブルがホテルのTVに繋ぐのに一番よい。旅の達人は皆そうしているようだ。

8. 飛行機事故の際にどうすべきか知っている。

「飛行機事故に関して、生存者について調べたり模擬実験で実施した多くの研究結果から、体を守る姿勢の良し悪しが飛行機事故の際の生死を分けることが明らかになった」 とスマーター・トラベルは書いている。「FAAの発表によると、まず座席をまっすぐの位置に戻して正しく座ること。それから頭を下げて胸が脚につくようにし、両手でかかとか下肢を掴むようにする。顔を下に向けて膝の上に載せたままじっとしていること (横を向いたりしてはいけない)。」

9. 文化の違いについて手短に説明する

メートル法とポンド・ヤードの違い、12時間の時計と24時間の時計、摂氏と華氏、通貨の交換レートなど、こうした文化の違いが引き立つ話題を旅の達人は普段から集めている。

10. クレジットカードの特典をうまく利用する

「システムをうまく使えば、山のような無料の航空券やホテルの宿泊、休暇、それに現金だって手に入れられる」 とマット・ケプネスは語る。格安旅行サイトとして賞も貰っている「Nomadic Matt」の著者だ。自分のクレジットカードを旅行の特典付きのカードに取り換えて、何千マイル分ものマイレッジやファーストクラスの航空券、ホテルの宿泊などを何年も待つことなく手に入れたのだ。こうした良い特典のあるクレジットカードを手に入れるのは、思ったより簡単らしい。

11. トコジラミをチェックする。

ホテルについたら部屋で最初にすることの一つがこれだと、スマータートラベルで達人たちは述べている。実際に虫が見つからなくても構わない、いるなら小さなシミ跡を残しているだろう。何に気づくべきかをあらかじめ知っていれば、現実に不快な思いをする前に部屋を交換してもらえる。

12. 窓側の席を頼む。

そう、そうすれば飲み物を配るカートにぶつかられることがないと旅の達人は知っている。でもそれだけではない。窓からこんな雄大な景色が写真に撮れるかもしれないのだ。

13. 地元の人と話をする。

旅行ガイドを読み終えたら、夕食にどこがいいか地元の人に聞いてみてはどうか。値段が全然ちがうのにレベルの変わらない良い店を教えてくれるはずだ。「いい旅というのは、人々との出会い、人々との会話、そして人々から学ぶことだ」 とリック・スティーブズは語る。

14. 私心を忘れて旅をする。

自分中心の旅行者ほど、他の人に 「好きなものを食べ、好きな時に眠り、好きなように楽しみなさい」 とプレッシャーをかけるものだ、とマナーを教えているリッチー・フリーマンが書いている。利己的な振る舞いが過ぎると旅行会社といざこざが起こるので、旅の達人はみんなの意見に気を配って公平さを保ち、旅行会社の都合にも相応の配慮をするのだ。

15. 理想の目的地を心に描き、費用を抑えた第2案を選ぶ。

何度も旅に出かけるためのコツは、予約時に、気持ちがくじけたり、どうしようもないと感じるような、そして財布を直撃するような要素をできる限り取り除くことだ。旅の達人がよくやるのは、まずお金はかかっても夢に見る旅の目的地を一つ選び、それからよく調べ上げて、同じレベルながらできるだけお金がかからないビーチや街を探し出すのだ。そうすれば予算が節約できるばかりではない。その土地の人たちとより近しくなれるし、人込みを避けて、正真正銘の総合的な体験ができると知っているのだ。

16. パレード中に雨が降っても何も濡らさない。

気持ちの問題であれ経済的な問題であれ、一日を無駄に過ごすようなことは、旅の達人には考えられないことだ。もし飛行機がキャンセルされたりホテルの予約に手違いがあったり天候に恵まれなかったりしても、それでなんとかやりくりする最善の方法を見つけ出すのだ。

[(English) Translated by Gengo]

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