野々村竜太郎氏、政務活動費疑惑で辞職勧告の可能性も

兵庫県の野々村竜太郎県議(47)=無所属=が2013年度に195回分の日帰り出張費として、約300万円を政務活動費から支出していたことを受け、梶原忠修議長は7月7日、各会派代表者会議で、野々村氏への対応などを協議する。
時事通信社

兵庫県の野々村竜太郎県議(47)=無所属=が2013年度に195回分の日帰り出張費として、約300万円を政務活動費から支出していたことを受け、梶原忠修議長は7月7日、各会派代表者会議で、野々村氏への対応などを協議する。最大会派の自民党議員等から「辞職すべきだ」との意見も出ており、今後辞職勧告が出される可能性もあるという。MSN産経ニュースが報じた。

県議会の自民党や民主党・県民連合など全5会派は、不自然な支出について野々村県議に十分な説明を求めるよう、梶原議長に申し入れていた。

申し入れは各会派が2〜4日にそれぞれ行った。自民は「領収書添付を省略しても、訪問先、目的などを説明する義務がある」と指摘。民主・県民連合は「記者会見で見せた醜態は議員としての資質を疑わざるを得ず、議会全体の信用を失墜させた」とした。共産党は議会として調査することも求めた。

(毎日新聞『号泣兵庫県議:「醜態で議会の信用失墜」各会派対応協議へ』より 2014/07/05 07:17)

野々村氏は2011、12年度にも東京、神奈川、石川、愛知、三重、広島、福岡の7都県に150回に渡り日帰り出張をし、計489万円を支出していたという。

13年度分の報告書が公開された翌1日、野々村氏は3時間超の会見で「適正な支出」と繰り返したり、「質問を打ち切る」と回答を拒否したり。追及が続くと「議員という大きなくくりの中では政務活動費の指摘はきわめて小さなもの」などと訴え、直後に約4分間号泣した。

政務活動費は県議1人あたり月50万円渡される。年度が終われば県議は報告書を提出し、余った分は速やかに返却する。野々村氏は13年度、全額使い切っていた。

(朝日新聞デジタル「異常な政務活動費、なぜ素通り? 領収証なく800万円」2014/07/06 11:57)

野々村氏の収支報告書では、神戸市内から3時間ほどかかる城崎温泉に出張したとしていたのと同日に、神戸市内や大阪市内で切手を3万円ずつ購入していたり、大雨で電車が運休していた日にも日帰り出張に行っている記載があるなど、不自然な点も指摘されている。

【関連記事】

ハフィントンポスト日本版はFacebook ページでも情報発信しています

注目記事