記者会見で号泣した兵庫県の野々村竜太郎氏(47)の政務活動費をめぐる問題で、県議会は7月7日午前11時から各会派の代表者会議を開いた。野々村氏に対して説明責任を果たせなければ、政務活動費などを返還し、議員辞職するよう勧告した。代表者会議の終了後に勧告文書を受け取った野々村氏は「真摯(しんし)に受け止める。辞職を念頭に議長と相談したい」と述べたという。毎日新聞などが報じた。
会議には、全5会派の幹事長らが出席。記者会見で号泣して、使途を十分説明せずに議会の信頼を失墜させたとして、辞職勧告すべきだとの意見や、不透明な支出を議会として徹底的に調査すべきだとの意見が出たという。
会議は冒頭のみ公開され、梶谷忠修議長が「説明責任を全く果たしておらず、県民の皆さんに疑惑を抱かせていて極めて遺憾だ」と厳しく批判した。
(毎日新聞「号泣県議:野々村氏が辞職意向を表明 兵庫議会の勧告に」より 2014/07/07 14:23)
野々村氏は、2013年度に195回分の日帰り出張費として、約300万円を政務活動費から支出しており、同様の出張費は2011年からの3年間で少なくとも800万円に上ると見られている。
また、野々村氏の収支報告書では、神戸市内から3時間ほどかかる城崎温泉に出張したとしていたのと同日に、神戸市内や大阪市内で切手を3万円ずつ購入していたり、大雨で電車が運休していた日にも日帰り出張に行っている記載があるなど、不自然な点も指摘されている。
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