サッカーワールドカップのブラジル大会で7月14日、アルゼンチンを破って世界一に輝いたドイツ。決勝点を決めたのは、後半43分の選手交代で途中出場したMFマリオ・ゲッツェだった。
延長後半8分、ドイツは左サイドをドリブルでシュールレが崩して上げたクロスをゲッツェがボレーシュートを決めた。途中出場の選手による決勝点が、チームに栄冠をもたらしたのはワールドカップ決勝では初めてだ。
英紙ガーディアンは、ドイツのヨアヒム・レーブ監督が延長戦の前に「メッシより上だということを世界に見せてやれ。そしてワールドカップを決めるんだ」とゲッツェを激励したと報じている。
「ゲッツェにはいつも良いフィーリングを受けていた。アルゼンチンチームの疲労はたまっていたが、我々は差をつけられる選手を揃えていたんだ。ゲッツェはミラクルボーイだよ、奇跡を成し遂げた。彼は前衛のどんなポジションもプレイできる。決勝点を決める能力があることは私は知っていたし、実際に点を決めた偉大なウィナーだ」
(the guardian 「Joachim Löw: I told Mario Götze to ‘show you are better than Messi’」 2014/07/14 より)
ゲッツェは、ドイツの1部リーグのドルトムントに所属。香川真司もかつて所属した強豪チームだ。ゲッツェは2回のリーグ優勝に貢献した実力派だったが、ブラジル大会では1次リーグ第1戦のポルトガル戦に先発出場したものの、不調で出番が減っていたという。
ゲッツェはドイツ1部、ブンデスリーガでは、ドルトムントで2回のリーグ優勝を達成。2013年の欧州チャンピオンズリーグ決勝進出も果たした後、大型契約でバイエルン・ミュンヘンに移籍すると、国内リーグとカップ戦の2冠を果たした。
ワントップだけでなく、MFとしてもプレーできるゲッツェは、レギュラーとして今大会を迎え、1次リーグ初戦のポルトガル戦に先発出場。しかしその後は不調により出番が減り、7─1で圧勝した準決勝のブラジル戦は、最後までベンチで見届けた。
(ロイター「W杯=値千金のゲッツェ、出場機会減少も大一番で英雄に」2014/07/14 10:46 より)
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